群馬・高崎で見かける謎のグルメ「オランダコロッケ」とは? 現地調査してきた!

「オランダコロッケ」の2つの名店で食べ比べ

左『平井精肉店』の「オランダコロッケ」、右『まつしま精肉店』の「オランダコロッケ」
左『平井精肉店』の「オランダコロッケ」、右『まつしま精肉店』の「オランダコロッケ」

「オランダコロッケ」の定義は前述の通りですが、そのカタチ・味わいは各精肉店ごとに異なるようです。今回購入した『平井精肉店』は、細長く黄金色の揚げ上がり。一方、もう一つの購入先、『まつしま精肉店』の「オランダコロッケ」は、俵型でありながらも少しもっこりした見た目です。

左:『平井精肉店』の「オランダコロッケ」の断面、右:『まつしま精肉店』の「オランダコロッケ」の断面
左:『平井精肉店』の「オランダコロッケ」の断面、右:『まつしま精肉店』の「オランダコロッケ」の断面

 割ってみても、その中身には各店の個性が感じられます。『平井精肉店』、『まつしま精肉店』ともにパセリが見え、真ん中にチーズが仕込まれているのがわかります。

『平井精肉店』の「オランダコロッケ」には細かくカットされたベーコンがふんだんに使われています。対する『まつしま精肉店』の「オランダコロッケ」はベーコンは見えませんが、その代わりチーズがビッシリ入っているのがわかります。

『平井精肉店』の「オランダコロッケ」をいただきます
『平井精肉店』の「オランダコロッケ」をいただきます

 ソースを添え、さっそく『平井精肉店』の「オランダコロッケ」からいただきました。黄金色に揚げられたそれは、見た目よりも爽やかな口当たりで、まるでヨーロッパ料理をいただいているかのようなオシャレな味わい。白ワインにも合いそうな印象です。言うまでもなく一般的なコロッケとは似て非なるもので、その味は複雑でクセになる味でした。

『まつしま精肉店』の「オランダコロッケ」をいただきます
『まつしま精肉店』の「オランダコロッケ」をいただきます

 続いて、『まつしま精肉店』の「オランダコロッケ」もいただきます。『平井精肉店』の「オランダコロッケ」よりも濃厚な味わいで、こちらも美味。『平井精肉店』のオシャレな印象もある「オランダコロッケ」に対し、『まつしま精肉店』の「オランダコロッケ」はどこか日本的な口当たりも感じさせ、こちらもクセになります。ご飯のお供としてはもちろん、ビールやサワーなどにピッタリのように思いました。

独特の調理設計と、「高崎の人たちの思い」がこもった一品だった!

『平井精肉店』の「オランダコロッケ(生)」。お土産にもピッタリ!(食楽web)
『平井精肉店』の「オランダコロッケ(生)」。お土産にもピッタリ!(食楽web)

「オランダコロッケ」の2つの名店、その定義を守った調理設計である一方、やはり独自の個性を生み出していることがわかりました。いずれも絶品でしたが、このように高崎市内の「オランダコロッケ」を出す店を複数回って、その違いを楽しみながら、好みの店を見つけるのも楽しそうです。

 また、その場ではお腹いっぱいで食べられない場合でも生の状態の「オランダコロッケ」を購入できる店も多いとか。高崎のお土産の一つとしてチョイスしてみるのも良いように思いました。

●まとめ:高崎名物「オランダコロッケ」は、地元のオランダ関連イベントがきっかけだった。一般的なコロッケとは似て非なる高崎でしか味わうことができない絶品の味だった!

 高崎に根付く「オランダコロッケ」は、一般的なコロッケとは似て非なる味わいで、地元の人たちの思いが詰まった一品でした。

高崎を含む群馬エリアには、チェーン店にはない「そこでしか味わえないもの」がたくさんあります。こういった群馬のグルメ探訪の一つとして高崎の「オランダコロッケ」をチョイスし、食べてみてください。その絶妙な美味しさに頬が落ちることウケアイです。

(撮影・文◎松田義人)

●SHOP INFO

店名:平井精肉店

住:群馬県高崎市大橋町7-18
TEL:027-3222-3625
営:10:00~19:00
休:日・祝

店名:まつしま精肉店

住:群馬県高崎市新町2665
TEL:027-3222-3625
営:火~金8:30~19:00/土・日9:00~17:00
休:月曜