群馬・高崎で見かける謎のグルメ「オランダコロッケ」とは? 現地調査してきた!

群馬・高崎で見かける謎のグルメ「オランダコロッケ」とは? 現地調査してきた!
食楽web

●群馬・高崎の名物「オランダコロッケ」を調査。高崎とオランダの意外な接点と、「オランダコロッケ」の味を確かめに、高崎まで行ってきた

 都市部では飲食チェーンなどが続々と進出し、安くて美味しいものがいっぱいあります。しかし、どこに行ってもチェーン店ばかりで「そこでしか食べられない味」というものが減りつつあり、正直寂しく思うところもあります。そんな今ですが、茨城・栃木・群馬といった北関東にはまだまだ「そこでしか食べられない味」が存在し、ある意味で「B級グルメの砦」となっています。

 そんな中、群馬・高崎には「オランダコロッケ」なる他地域では聞きなれない名物グルメがあると聞きつけました。しかし、「高崎とオランダって、親和性もあるし合うよね!」とはすぐには思えないのも正直な感想です。

 今回は、「オランダコロッケ」にまつわる謎を探るべく、高崎まで行ってきました。そして、噂の「オランダコロッケ」の味わいについてもご紹介します。

23年前に開催された『オランダフェスタin高崎』で考案

「オランダコロッケ」が誕生したのは今から23年前の2000年のこと。同年「高崎市制100周年」と「日本オランダ国交400周年」を記念して、『オランダフェスタin高崎』というイベントが開催されました。このイベントに出店することになった高崎市内の食肉関連企業が考案したのが「オランダコロッケ」でした。

 オランダのアムステルダム界隈ではファストフード店の自動販売機で、コロッケが買えるほど人気があります。もしかすると、このことも「オランダコロッケ」を作るきっかけになったのかもしれません。

 このイベントで「オランダコロッケ」は「これまでになかった味」として老若男女に受け入れられ、地元では「イベントが終わった後も、続けて作ってほしい」という声が多かったため、以降今日まで高崎市内の複数の精肉店で販売され続けるようになりました。

「オランダコロッケ」の定義とは?

「オランダコロッケ」は、一般的な小判型のコロッケとは少々趣きが異なります。俵型のカタチで、チーズ、ジャガイモ、ベーコンそしてパセリなどを材料に作られたもの。使われるベーコンは、養豚が盛んな高崎産豚肉で、チーズと豚の脂が絡むことで豊かなハーモニーを奏でるのだそう。

 ここまでのエピソードを知り、かなり気になった筆者は高崎市内の中でも特に人気だという2つの精肉店で、「オランダコロッケ」を購入。その味比べをしてみることにしました!