あのヤンマーが飲食業界に本格参入!? 東京駅前にオープンした“お米を使ったイタリアン”とは?

あのヤンマーが飲食業界に本格参入!? 東京駅前にオープンした“お米を使ったイタリアン”とは?
食楽web

●産業機械メーカー『ヤンマー』が飲食業界に本格参入。『ASTERISCO(アステリスコ)』の“お米を使ったイタリアン”をいただきつつ、その実態に迫る!

 産業機械メーカー『ヤンマー』。一般的には、往年の名CM『赤いトラクター』(小林旭)や『ヤン坊マー坊天気予報』を連想する人が多いかもしれません。もちろん、『ヤンマー』は今日も変わらず農業機械を製造する一方、製造業だけにとどまらず、新発想を柔軟に取り入れ「日本の農業」に貢献するあらゆる取り組みを展開しています。

 そんな中で、グループ企業として設立されたのが「ヤンマーマルシェ」。食材の生産から加工・流通・消費まで「食のバリューチェーンを一貫して支える」テクノロジーとサービスを提供すべく事業をスタートさせました。同社では新しいお米の価値を提供するために、今年1月、東京駅前『ASTERISCO』というイタリアンレストランをオープン。“お米を使ったイタリアン”といえば、確かにリゾットなどがありますが、ここ『ASTERISCO』ではさらに多くの料理に「お米由来」のものを取り入れているとのこと。

 今回は、同店のランチメニュー「グランデ」というコース料理を実食し、その実態に迫ります。

東京駅前のヤンマーのビルは「お米の魅力」の発信地

ラグジュアリーな石造りのファザード
ラグジュアリーな石造りのファザード

『ASTERISCO』があるのは、東京駅の八重洲口のまん前に構えるビル「YANMAR TOKYO」。その名の通り、同ビルはヤンマー所有のもので、ヤンマー米ギャラリーと呼ばれる一般来館者向けスペースにはトラクターや、農業にかかわるさまざまな展示があり、楽しみながら学べる体験型ギャラリーとなっています。また、「お米」にまつわる複数の飲食テナントが入っており、コンセプチュアルな構成です。

 このビルの2階に『ASTERISCO』があり、その入口は石造りの外観でラグジュアリーかつ落ち着いた雰囲気を醸し出していました。さっそくお店の中へ入ってみましょう。

抜けの良いフロアとオープンキッチン。お米は巨大釜で炊飯

(左)調理の様子が客にも見えるオープンなキッチン。(右)巨大釜でお米を炊くこだわりよう
(左)調理の様子が客にも見えるオープンなキッチン。(右)巨大釜でお米を炊くこだわりよう

 フロアスペースは、広く圧迫感を全く感じさせません。また、厨房はオープンキッチンになっており、こちらも抜けが良く心地よい雰囲気。特筆すべきは、お米を炊いている巨大釜で、ここは「お米+イタリアン」ならでこその矜持のようにも感じました。