川越散策で立ち寄りたい! 昭和のレトロ洋館でいただく絶品イタリアン

川越散策で立ち寄りたい! 昭和のレトロ洋館でいただく絶品イタリアン
食楽web

 “小江戸”と呼ばれる埼玉県川越市は、蔵造りの古い町並みで人気です。街のあちこちにレトロな建築がありますが、今回紹介するのは、市街地から少し離れたところにあるイタリアンのお店『リストランテベニーノ』です。

 まずは、池袋駅から東武東上線に乗車して約30分。川越には「川越」「本川越」「川越市」と、3つの駅があってややこしいのですが、今回降りるのは川越“市”駅。ここから北へ3分ほど歩くと、交差点の角に立つ洋館が見えてきます。

 赤い屋根と真っ白な壁がかわいらしい2階建ての洋館は、昭和2(1927)年に材木店が木材の展示場として建てたものです。設計したのは地元で活躍した建築家の森留吉氏です。その後、昭和12(1937)年頃から六軒町郵便局として営業されたのち、現在は1階に「リストランテベニーノ」、2階にタイ料理のお店が入っています。国の登録文化財に登録されている貴重な建物を観賞して、さっそく店内へ。インテリアは木目調で、落ち着いた雰囲気が漂っています。

 『リストランテベニーノ』は、シェフの持田全弘(もちだまさひろ)さんがつくる、埼玉県産のヨーロッパ野菜を使ったイタリアンがいただけます。ディナータイムの人気は「ベニーノコース」(4,450円・税別)。メインはお肉と魚から選べます。

 最初に前菜が運ばれてきました。この日は、水牛のモッツァレラとフルーツトマトのカプレーゼ、スモークサーモンのサラダ、生ハムとバルサミコ酢の3品。前菜で使われる野菜は、いつも旬のものを味わってほしいという持田さんのこだわりで、月・季節ごとに変更されます。バゲットとフォカッチャとの相性も抜群です!

 続いて運ばれてきたパスタは、あさりとフレッシュトマトのペペロンチーノ。生パスタのリングイネを使っているとのこと。コシがあって、もちもちの食感がたまりません! あさりの旨みが染み込んだパスタと、トマトの酸味がベストマッチです。

 スープはソラマメを使ったポタージュ。クリーミーな味わい。季節ごとに野菜は変更されます。

 さて、お楽しみのメインのお肉は、ぶどう牛の肩ロースのアロストに、赤ワインソースをかけたもの。つけあわせはタケノコとパプリカです。ボリューム満点のお肉は、噛めば噛むほどに肉汁が口の中に溢れだします。ぶどうの搾りかすを食べて育った牛のお肉なので、赤身が強く、よりジューシーなのだそうです。

 デザートは、かぼちゃのプリン、ミルクレープ、オレンジのシャーベットの3品。食後の口直しにぴったりです。

 ちなみに、コースには含まれていませんが、「料理に合わせてワインも私が厳選していますので、おすすめですよ」と、持田さん。

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『リストランテベニーノ』は、登録文化財である歴史ある建築で、比較的手ごろに本格イタリアンが食べられるのが魅力です。レトロ建築が生み出す空間で過ごすひと時は、川越旅行の締めくくりにもぴったり。家族やカップルで、大事な日を過ごすにはもってこいのレストランといえます。

●SHOP INFO

店名:リストランテ ベニーノ

住:埼玉県川越市田町5-1
TEL:049-222-3959
営:ランチ 11:30~15:30(LO15:00)、ディナー 17:30~23:00(LO22:00)
休:木
http://www.ristrante-benino.jp/