カラアゲニストも絶賛する千葉の名店『からあげ大将亭』の「紅しょうがからあげ」の刺激的なウマさとは?

ご飯やお酒が必須!“ちょっピリ”系の刺激がクセになる!

左から紅しょうがからあげ、しょうゆからあげ、丸ごとにんにくからあげ
左から紅しょうがからあげ、しょうゆからあげ、丸ごとにんにくからあげ

 今回、筆者が購入したのは「紅しょうがからあげ」(3個・410円)、「丸ごとにんにくからあげ」(3個・440円)、そして「しょうゆからあげ」(3個・350円)。

 10分ほどで3種類のからあげが登場。10種類以上のスパイスを調合した漬けダレにひと晩じっくり漬け込み、大豆白絞油で揚げてあるのが特徴です。どれも大きめサイズで、コロンと丸い形状が可愛らしいですね。

 まずは「紅しょうがからあげ」から味わってみます。鮮やかな赤い色彩が美しい…! 複数の粉をブレンドした衣に、搾った紅しょうがを混ぜて揚げているとのこと。

紅しょうがからあげ。たっぷりの紅しょうがで色彩も鮮やかです
紅しょうがからあげ。たっぷりの紅しょうがで色彩も鮮やかです

 衣に歯を入れると、カリッとした食感とともに、閃光が走るように広がる紅しょうがの鮮烈な風味。肉汁に溶け込んだ旨みも一気に攪拌されて、食べるほどに旨みが強まる印象です。ちょっとだけピリッとした刺激が時間差で来る“ちょっピリ”系の味。その刺激が舌から離れません。

紅しょうがの刺激が鶏の旨さと相まって、実に旨い
紅しょうがの刺激が鶏の旨さと相まって、実に旨い

 これはご飯はもちろん、ワインや日本酒などで舌をすっきりさせたくなるウマさ! 名物というだけのことはあります。鶏肉もしっとり食感に仕上がっていて、衣の歯ざわりとのギャップが実にイイ!

 これまで筆者が食べてきた紅しょうがからあげの中でも1、2位を争うレベル。味付けにショウガを使うからあげは珍しくありませんが、それよりもくっきりシャープな味わいを生み出しています。千葉まで来てよかった…!

ニンニクがまるごと1個入った「丸ごとにんにくからあげ」と正統派の「しょうゆからあげ」も旨い

丸ごとにんにくからあげ
丸ごとにんにくからあげ

「丸ごとにんにくからあげ」には、なんとニンニクがひと粒、丸ごと入っています。ニンニク独特の風味と刺激がドカンと炸裂するのを想像したのですが、意外にもそれはひかえめ。

ニンニクがひと粒ゴロンと入っています
ニンニクがひと粒ゴロンと入っています

 ほんのりとしたガーリックの風味が鶏肉にほどよいアクセントを与えています。そのニンニクもやわらかく、ほっくりとした口当たり。これまた時間差で軽いピリッと感に襲われますが、一般的なニンニクからあげよりも爽やかな印象があります。

一番人気のしょうゆからあげの旨さはいわずもがな。正統派の味わい
一番人気のしょうゆからあげの旨さはいわずもがな。正統派の味わい

 最後は正統派の「しょうゆからあげ」。こちらはカリッとした衣に少しモッチリ感もあります。歯を立てると衣がジワッと肉に圧をかけていき、旨みがしぼり出されてくるよう。正統派のしょうゆからあげで、一番人気というのもわかりますね。

まとめ

カリッとした衣とジューシーな鶏肉のコントラストが素晴らしい
カリッとした衣とジューシーな鶏肉のコントラストが素晴らしい

 ショウガやニンニクは、もともとからあげの味付けに使用される材料なので「紅しょうがからあげ」も「丸ごとにんにくからあげ」も、その点では相性がいいのは自明の理。とくに紅しょうがは、お店によっては紅しょうがそのものに衣を付けて揚げているところもあるほど(串揚げでもおなじみですね)、揚げ物には向いている食材。からあげの衣に使えばウマさが倍加するのも納得ですね。

 いやー、ごちそうさまでした。噂に違わぬ旨さでした。次回はお弁当で白いご飯と一緒にかぶりつきたいと思います!

●SHOP INFO

からあげ大将亭 八幡宿本店外観

店名:からあげ大将亭 八幡宿本店

住:千葉県市原市五所2013
TEL:0436-41-8572
営:10:00~20:00
休:月(祝日の場合は営業、翌平日休)

●著者プロフィール

松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。