月曜の夕暮れ、オープン5分前というのに早くも10人ほどの行列が! 日本最古の居酒屋といわれる『みますや』です。東京・神田駅から徒歩8分、小川町駅や淡路町駅から徒歩3分ほど。創業は1905(明治38)年。夏目漱石が『吾輩は猫である』を発表し、日露戦争が終結した年です。もうこの店構えがたまりませんよね。
創業当時の建物は、1923(大正12)年の関東大震災で焼失してしまったそうで、現在の建物は1928(昭和3)年に建てたものだそうです。
外観こそ経年の味わいを感じますが、店内は清潔で凛とした雰囲気。想像していたよりもずっと広々しています(写真には写っていませんが、奥に同じくらいの広さのテーブル席、お座敷があります)。飴色の電灯の光もいい感じ。
『みますや』には名物料理がたくさんありますが、まず食べてみたい逸品が、名物の「どぜう丸煮」700円(価格は2022年10月9日時点)。
どじょうを開かずに丸ごと煮込む“丸煮”は、江戸時代に生まれた調理法で、東京の郷土料理として愛されてきたそうです。下町・神田らしい一皿というわけですね。それではいざ実食!