【食楽調査】戦前から続く「スイングカラン」で注ぐビールはなぜ旨いのか? 老舗『ニユートーキヨー』(有楽町)で秘密を探ってきた

【食楽調査】戦前から続く「スイングカラン」で注ぐビールはなぜ旨いのか? 老舗『ニユートーキヨー』(有楽町)で秘密を探ってきた
都内でも数少ないスイングカランがあるお店『ニユートーキヨー』有楽町電気ビル店 | 食楽web

●調査内容:ビールの注ぎ方「スイングカラン」が旨いと言われる理由を調査してみる

「スイングカラン」というものをご存知でしょうか? 昭和初期の戦前から使われている伝統的なドラフトビールの注ぎ口を使ったもので、現在多くの飲食店で使われているサーバーのものとは違うものです。

 多くの飲食店のサーバーは、「縦ハンドル」で手前にコックを倒すとビールが出てきて、奥にコックを倒すと泡が出てきます。一方、スイングカランは「横ハンドル」でハンドルを回転させながら泡を注ぐタイプです。

『ニユートーキヨー』有楽町電気ビル店のスイングカラン
『ニユートーキヨー』有楽町電気ビル店のスイングカラン

 スイングカランの「横ハンドル」は、流速が速く扱いが難しいものなのですが、熟練の「ビール注ぎ職人」の手にかかれば、普段飲んでいるビールとはまるで違う美味しい味を楽しめます。今回は、昭和からスイングカランで注いだ、ビールを提供し続ける『ニユートーキヨー 有楽町電気ビル店』を訪ね、その味を確かめに行ってきました。