東京で死ぬまでに一度は食べたい一皿! 新橋『末げん』の親子丼「かま定食」を食べてきた

東京で死ぬまでに一度は食べたい一皿! 新橋『末げん』の親子丼「かま定食」を食べてきた
新橋『末げん』の親子丼 | 食楽web

 東京・新橋駅から徒歩2分。明治42(1909)年創業の老舗料亭『末げん』をご存知でしょうか? 元総理大臣の原敬、鳩山一郎、歌舞伎役者の六代目菊五郎、作家・三島由紀夫ら数々の著名人に愛されてきた名店中の名店です。

 料亭というだけあって、夜はちょっと入りづらい雰囲気ですが、実はイチオシはランチタイム。気軽に味わえて、しかも極上のひき肉の親子丼定食「かま定食」が堪能できます。そしてこれが、東京で死ぬまでに絶対に味わっておきたい逸品なのです。

新橋駅烏森口から徒歩2分。烏森神社のすぐそばにあります
新橋駅烏森口から徒歩2分。烏森神社のすぐそばにあります

 末げんで昼の営業が始まったのは比較的近年のこと。黒堀に囲われた佇まいに(1997年に現在の建物にリニューアル)「高くて入れない」「一度入ってみたいけど入りづらい」といった声がよく聞かれたため、「店の雰囲気を知ってほしい」と、三代目の丸哲夫さんが1991年から昼の営業を開始したんだそう。

夜と違ってランチメニューは比較的リーズナブルなのが嬉しい
夜と違ってランチメニューは比較的リーズナブルなのが嬉しい

 ランチメニューは「かま定食(1300円)」、「から揚げ定食(1700円)」、「たつた揚げ定食(1800円)」の3つ。中でも一番人気がこの「かま定食」。いわゆる親子丼ですが、鶏肉ではなく、ひき肉を使っているのがポイント。これを卵でとじた、珍しい親子丼なのです。

四代目を支える三代目の丸哲夫さん
四代目を支える三代目の丸哲夫さん

「うちの創業以来のメインディッシュに『ソップ炊き』という鳥鍋があるんです。そこにつみれが必ず入っていましてね。地養鳥、軍鶏、合鴨の3種類の鶏肉を合わせて2度挽いたひき肉を使っているんです。それと同じひき肉を昼も使うのが、私のこだわりみたいなもんでね」(丸哲夫さん)

 というわけで、いざ「かま定食」を実食していきます。