『ボートレース平和島』で旨すぎる絶品“勝負メシ”を食べ歩いてきた

東京・2大ボートグルメの一角『おおこし』の「牛もつ煮込みライス」

大きな鍋からすぐに提供。ネギもたっぷり
大きな鍋からすぐに提供。ネギもたっぷり

 現在、ボートレース平和島には4店舗の飲食店が営業しています。その中でも絶大な人気を誇るのが『おおこし』。ボートファンの間では、「平和島のおおこし、多摩川の牛炊」が関東のボートグルメ2大巨頭と言われています。

『おおこし』の「牛もつ煮込みライス」は、もはやレース場の垣根を越えて、平和島エリアの名物となっています。昭和レトロな店構えもいい雰囲気です。オープンは昭和29年、現在は4代目が切り盛り中。もともとは近所の三原通りで食堂を営んでいたものの、大森競艇場(現在のボートレース平和島)の開場にあたり入店したそうです。昭和40年代のボートの最盛期には、1日で200kgを売り上げていたというから驚きです。

イケメンロックスターのような『おおこし』の大越社長
イケメンロックスターのような『おおこし』の大越社長

 店頭では、「煮込み! 煮込み! 煮込み!」と勢いよく声が上がっています。気分も高まり、さっそく店の中へ。目当てのもつ煮込みを注文すると、「お待たせしました」と、ものの10秒で「牛もつ煮込みライス」が登場。早すぎる提供スピードに驚愕です。

これが名物の「牛もつ煮込みライス」700円
これが名物の「牛もつ煮込みライス」700円

 東京都中央卸売市場食肉市場、通称「芝浦」から生もつを仕入れ、赤味噌と醤油、生姜、ニンニクを加え2時間半も煮込んで作るという牛もつの煮込みには、大根などの野菜は入っておらず、具材は「フワ(肺)」、「シロ(腸)」とこんにゃくのみ。

 煮込みとごはんは別々に提供されます。まずはもつをひと口。見た目より味が濃くなく、意外にも上品な味わい。これは美味しい! 「ごはんの上に一気にかけて、かき込むように食べるといいよ」と社長の大越さん。そのアドバイス通りにかっ込めば、肉もやわらかくてするする食べられて、まさに絶品です。

揚げ物は6種類、この中から好きなものを選ぶ
揚げ物は6種類、この中から好きなものを選ぶ

「牛もつ煮込み」以外にも、「フライ定食」(700円)も人気。アジ、ハムかつなどから好きなフライを2品選べ、これに豚汁、おしんこ、ライスがつきます。ガッツリ食べたい人はこちらがオススメ。

「創業当初から味は一切変えていない」と話す大越さん。手間ひまかけられた牛もつは抜群に旨く、力がみなぎってくる勝負メシでした。