ビャンビャン麺に牛肉麵も! 東京に上陸した最旬「中国麺」3選

西安のソウルフード! 神保町『秦唐記』の「ヨウポー麺」

「ヨウポー麺」850円
「ヨウポー麺」850円

 いま最も注目されているのが、西安の三大汁なし麺の1つと言われている「ヨウポー麺」です。そのヨウポー麺を看板にするのが、今年(2020年)2月にオープンした『西安麺荘 秦唐記 神保町店』。

 西安の汁なし麺の一番の特徴は、包丁を使わず手だけで生地を麺にする「ビャンビャン麺」という製法です。「ヨウポー麺」は、そのビャンビャン麺を使い、酢、塩、醤油などの調味料のタレと、具材に刻んだ野菜や肉、唐辛子、花椒、ネギなどを合わせて、最後に上から高温の油をジャッとかけていただく料理です。

「ヨウポー麺」は、中国語で書くと「油溌面」。これは、“油が飛び散る”という意味を表し、料理の最後に油をかけることから付いた名称です
「ヨウポー麺」は、中国語で書くと「油溌面」。これは、“油が飛び散る”という意味を表し、料理の最後に油をかけることから付いた名称です

 こちらのお店『秦唐記』では、本場・西安から招聘したプロの麺職人が麺作りを担当。最も太い3~4cmの「ベルト麺」や、1~1.5cmの幅広麺「ビャンビャン麺」、5~6mmの麺や2~3mmの超細麺もなどもあり、すべて注文が入ってから麺を打ち、茹でたてを提供してくれます。

こちらは1~1.5cmの幅広麺「ビャンビャン麺」。辛さも三段階から選べます。
こちらは1~1.5cmの幅広麺「ビャンビャン麺」。辛さも三段階から選べます。

「ヨウポー麺」が登場したら、麺と具材、そして丼の底のタレをよ~くかき混ぜて食べるのがポイント。すすってみると、タレの酸味と辛味、甘み、そして花椒のしびれ。これらが絶妙な一体感を醸し出しています。また、ビャンビャン麺の厚みやうねり、そしてコシの食感。さらにキャベツやチャーシューといった具材のバランスも最高で、食べ終わるのが惜しいと思うほど。世の中には、こんなに美味しい麺料理があったんだ、と感激する一品だと思います。

●SHOP INFO

店名:泰唐記 神保町店

住:東京都千代田区神田神保町3-2-5
TEL:03-6256-9787
営:11:00~15:00、17:00~23:00
休:無休