バスクチーズケーキの次は“とろけるカヌレ”の時代が来る? 開店前から大行列ができる『ル・トレーズ』の絶品カヌレの魅力とは?

バスクチーズケーキの次は“とろけるカヌレ”の時代が来る? 開店前から大行列ができる『ル・トレーズ』の絶品カヌレの魅力とは?
『ル・トレーズ』のプレーンタイプ「カヌレ ド ボルドー」1個400円 | 食楽web

●開店前から大行列と噂の東京・白金高輪のカヌレ専門店。なぜそんなに人気なのか取材してきた!

 2023年4月27日、東京・白金高輪にオープンしたばかりのカヌレ専門店『LE TREIZE(ル・トレーズ)』。営業は朝9時からですが、その約1時間前から大行列ができ、開店後にあっという間に完売。次にカヌレが販売される昼頃に、また行列ができるという大盛況ぶり。

開店前から大行列のカヌレ専門店『LE TREZE(ル・トレーズ)』
開店前から大行列のカヌレ専門店『LE TREIZE(ル・トレーズ)』

 実はこの店、日本にバスクチーズケーキを初めて紹介し、そのブームの先駆け的存在である『GAZTA(ガスタ)』(白金高輪)を手掛けた戸谷尚弘シェフの新店。いったいどんなカヌレなのかものすごく気になり、取材に行ってきました。

左がプレーン味の「カヌレ ド ボルドー」400円、真ん中、シナモン味の「カネル」420円、右は「ショコラノワゼッティーヌ」450円
左がプレーン味の「カヌレ ド ボルドー」400円、真ん中、シナモン味の「カネル」420円、右は「ショコラノワゼッティーヌ」450円

 まずはひと口。プレーン味の「カヌレ ド ボルドー」を食べた瞬間、「これまで食べたカヌレとぜんぜん違う!」と感じました。それは、まず外側の部分。あのカヌレ独特のカリッとした部分が、とんでもなく極薄なのです。

 さらに中の生地も違います。一般的なカヌレは、中はモチモチと弾力のあるタイプが多いのですが、こちらのカヌレは、もっちりに加えしっとり。かつ、中央部分が舌の上でとろりととろけるような食感なのです。

『ル・トレーズ』のカヌレの断面。外側が薄く、中はもちっとしながら、中央はとろけるような食感。左がプレーン味の「カヌレ ド ボルドー」400円、右は「ショコラノワゼッティーヌ」450円
『ル・トレーズ』のカヌレの断面。外側が薄く、中はもちっとしながら、中央はとろけるような食感。左がプレーン味の「カヌレ ド ボルドー」400円、右は「ショコラノワゼッティーヌ」450円

 口中に卵やバターのコクがいっぱいに広がり、さらにラム酒やバニラビーンズの香りも効いていて、思わずうっとり感激してしまいます。

 これは、まさに戸谷シェフのバスクチーズケーキを初めて食べたときと同じ。口の中でとろんととろけ、なめらかに消えていくときの幸福感たるや。“ホンモノ”の味とはこういうことなのか。と思わずにはいられません。

 そこで、この極上のカヌレの美味しさの秘訣について戸谷シェフに聞いてみることにしました。