巨大なドーサは軽くてスナック感覚

続いて、南インド料理の定番「ドーサ」。巨大なクレープのようなパンだ。こちらのランチセットも試食させていただいた。
「ドーサ」は、南インドの街角でよく売られているスナックの1つで、米と豆を石臼で挽いて粉にし、水と合わせて、専用の鉄板で焼いて作るそう。つまり、こちらの生地もバターや卵、ミルクなどの乳製品は使っていない。

こちらはポロッタとは違い、薄い生地でパリッとしている。今日のランチ「チキンカレー」につけて食べると、少ししんなりとして、非常に軽い食感。チキンカレーはココナッツミルクのコクがちょうどよく、よく街の北インド料理屋で見かけるバターチキンとは違い、くどさがない。カレーをガッツリ食べるというより、スナック感覚なのだ。
そして特筆したいのが、中央にある「大根のチャト二」である。ドーサにはこうした野菜を使った「チャトニ」(日本でいう漬物)がつきものだという。今日のそれは、大根、ピーナッツ、豆を挽いて、スパイスで和えたもの。感覚としては“ディップ”のようで、これがまた後を引く美味しさ。絶対にお酒にも合うハズだ。
というわけで、ランチのパン2種類に驚かされつつ、本格的な南インドの本格的な料理の味に、改めてカルチャーショックを受けてしまった。パンもカレーも、ギトギト感はゼロ。とても優しい味なのだ。
