1日6000個売れる元祖「塩パン」が東京に進出。さっそく並んできた!

1日6000個売れる元祖「塩パン」が東京に進出。さっそく並んできた!
食楽web

 先日、電車の中で座っていると、前に立った女性の緑色の袋が目に入ってきました。そこには大きく「塩パン屋」という文字。パン屋さんといえば、数え切れないほどの種類があるのが普通ですから、この思い切りのいい店名に興味を持ちました。

 さっそく調べてみると、つい先日(2月15日)、東京・本所吾妻橋に『塩パン屋パン・メゾン』がオープンしたという情報を発見。しかも、その店は、愛媛県八幡浜にある塩パン発祥のパン屋さん『パン・メゾン』の東京第1号店だったのです! そんな美味しい情報を無視できるはずもなく、さっそく本所吾妻橋に行ってきました。

 都営浅草線・本所吾妻橋駅から歩くこと2分、店の前にはすでに行列ができていたので、一目でここだとわかりました。20人くらいはいたでしょうか。でもラーメン屋の行列とは違い、テイクアウトのみなので回転は早いはず。並んでいると、ガラス越しに厨房の様子がよく見えます。

 むっちりしたパン生地をくるくると丸めていたり、塩をかけていたり、もうこれだけでも塩パンに期待が高まります。すると、後方に並んでいたカップルの会話が飛び込んできました。

「あんなにバターを使うんだね」
「すごい量のバターを巻くんだね」

 よく見てみると、確かに生地の真ん中に大きなバターの塊をのせてから、くるくると巻き込んでいるようです。バターはマッチ箱大ほどあるでしょうか。

 そうこうするうちに、列の前の方になり、いざ入店。待ったのは10分弱くらいだったでしょうか。

 店内に入ると、厨房から次々と焼きあがる「塩パン」が運ばれてきます。キツネ色で、ぷっくりしていて、なんとも愛らしい形。バターの香りがたまりません。

 何個買おうかな、とワクワクします。しかし「塩パン」は5個まで、「塩メロンパン」は3個まで、「塩パンの生クリーム小倉」は2個までという制限が。確かに、こんなに行列ができていて、個数制限をしなかったらたくさんの人が買えなくなってしまいますものね。そこで、私は「塩パン」を5個と、「塩メロンパン」を2個ゲット。

こちらでは今のところ3種類のパンだけを販売中
こちらでは今のところ3種類のパンだけを販売中
「塩パン」100円
「塩パン」100円

 さっそく「塩パン」を袋から取り出して持つと、とても軽く、表面はパリッとしています。かじってみると、生地はびっくりするくらいソフトで、伸びがよく、もっちりしています。パンの中は空洞になっていて、パン底はカリッ。濃厚なバターの香ばしさが際立つパンです。また、上に塩がちょっぴり載っていて、これが食べている途中のいいアクセントになるんです。

 この「塩パン」の製法は、こちらのお店のオリジナルで、先ほど並んでいた人が言っていたように、バターを生地の中央に入れてくるくる巻くことが特徴のようです。オーブンで焼き上げると、中のバターが溶け出して、パンの外側をパリッと、パンの底をカリッとした食感にコーティングするのだそう。だから中が空洞なんですね。

「塩パン」を切ってみると中に空洞が
「塩パン」を切ってみると中に空洞が
「塩メロンパン」150円
「塩メロンパン」150円

「塩メロンパン」のほうは、塩パンの周りにクッキー状のサクサク生地をまとわせて焼いた一品。その甘さと、塩パンの塩っぱさとのコントラストが絶妙。これは、メロンパン好きにはたまらない新食感だと思います。

「塩パン」は、そのまま食べても美味しいのですが、甘いジャムやあんこ、クリーム、カスタードなどを挟んでも良さそうです。翌日、ハムチーズ、卵、ツナなどを挟んで、サンドイッチにしてみましたが、絶品でした。

ハムとチーズ、レタスを挟んでみました。味をつけなくてもこのままで十分美味!
ハムとチーズ、レタスを挟んでみました。味をつけなくてもこのままで十分美味!

 週末は行列必至ですが、元祖「塩パン」の凄さをぜひ体験してみてください。

(取材・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

塩パン屋 パン・メゾン 外観

店名:塩パン屋 パン・メゾン

住:東京都墨田区吾妻橋2-4-1 サンクエトワール1F
TEL:03-6240-4777
営:7:30~9:00
休:火