分厚い“牛タン”がシャリの上に!? 元鮨職人が作る仰天“スパイスカレー”

分厚い“牛タン”がシャリの上に!? 元鮨職人が作る仰天“スパイスカレー”とは?
食楽web

東京・千駄木の路地裏に、この11月にオープンしたばかりの『スパイスカレー とくじろう』は、なんと元鮨屋のご主人が開いたというカレー屋さん。白いご飯の上には、分厚い牛タンが! びっくり仰天、大人の味のスパイスカレーをご紹介。

「元鮨職人が、カレー屋を開いた」という情報を入手し、向かった先は、東京・千駄木の、根津神社の近く。不忍通りの路地裏にある『スパイスカレー とくじろう』だ。店先にスパイスカレーと書いた黄色い旗がはためいているけれど、元は鮨屋だった面影がたっぷり残っていて、なんだかワクワクする。

10年前までお鮨屋だった店を改装
10年前までお鮨屋だった店を改装

 戸を開けると、色とりどりのスパイスの瓶が並ぶ棚を背後に、カウンターの中にご主人・増田貴さんがいた。
「いらっしゃいっ」という声もどことなく鮨職人さん風。「ご主人は鮨屋さんだったと聞いてきたんですが……」といきなり、こちらからネタばらしすると、
「はい、10年前まで、ここで鮨を握っていました」と、教えてくれた。

 増田さんは10年前の35歳の時、繁盛していた鮨屋を突然閉めて、大好きなカレー作りを極めるべく、都内のインド料理店やスリランカのカレー専門店などにカレー修業に行ったという。「なぜ、そこまで?」と質問をしたくなったが、それよりも先ほどから店内に充満するカレーの香りがたまらない。まずはカレーを食べてみたい。

カウンターにいる増田さんは、やはり鮨職人の面影が……
カウンターにいる増田さんは、やはり鮨職人の面影が……

 メニューを見せていただくと、写真付きで6種類のカレーが載っている。

「うちのカレーは、“カレーソース”と“キーマ”の2種類です。特に“黒いカレーソース”にはこだわりがあるので、まずはそれを味わって欲しいです。カレーソースは、ご飯の上に牛タンもしくは牛スジといったトッピングを選んでいただき、周りにあるカレーソースと一緒に食べていただくのが基本のスタイルです」と説明してくれた。

 聞きながら、「シャリの上にネタのせ方式は鮨屋の名残なのだ」と勝手に解釈。

 そして、筆者の目が釘付けになったのが、「特選牛タンカレー」だ。ご飯を覆い隠すほど巨大な牛タンが載っている! 周りには確かに“真っ黒”なカレーソース。1,900円というお値段は、カレーにしては少々お高い気もするが、どうしても現物を見てみたい。

とくじろうのメニュー表
とくじろうのメニュー表

「この特選の牛タンは、1頭の牛のタン元を2等分した1枚分を使っています。写真以上にかなり分厚くて大きくて、柔らかいですよ」と増田さん。ふむふむ、これは絶対、舌で確かめないといけない。

 ただ、“人気No.1”と書いてある「ダブルカレー」も気になる。これはご飯の上にキーマが載り、周りには黒いカレーソース。つまり2種類のカレーが食べられるのだ。よし、それも、と2つを注文した。