インド料理屋でカレーといえば、ナンかライスの2種類からチョイスが一般的。だが、東京・南阿佐ヶ谷に11月にオープンしたばかりの『プラバート』では、パンだけで10種類、ライスは7種類もある。相当なこだわりがあると睨み、調査をしたら‥‥‥、何もかもすごかった!
丸ノ内線・南阿佐ヶ谷改札を出て徒歩10秒という場所に、今年11月にオープンした南インド料理屋『プラバート』。駅前とはいえども、小さなビルの階段を上って3階にあり、びっくりするほど目立たない店だ。しかし侮るべからず。その料理を食べてみたら、筆者が「このままひっそりと自分だけの店であってほしい」と思うほど“マイ・ベストカレー”の店だった。
最初に、7種類のランチの中から2つをご紹介。ここでは、ナンか南インド発祥のパンが食べられるランチメニューがあり、その「ポロッタ」や「ドーサ」という珍しいパンをチョイスしたバージョンがこちら。
まずは「ポロッタ」という南インド発祥のパン。バラのように美しいパンである。小麦粉と水だけで練った生地を、大きな鉄板に油を敷いて、薄く層を作りながら焼いていくのだそう。ちぎると、パイ生地のような見た目なのに、全く油っぽさがなく、ナンとはまったく違うものだとわかる。
キーマのほうも、これまでの人生で食べた味とは少し違う。とろみのついた肉のコク。続いてやってくる体験したことのないスパイシーさ。そして、最後に来るのは野菜のホッとするような優しい味。
ポロッタに付けて食べてみる。柔らかな生地にカレーが馴染み、その相乗効果で、なんとも言えない美味しさを感じる。