ポイントは 「見た目・手触り・香り」 の3つ

まずは、見た目をよく観察しましょう。表面にしわが寄っていないか、毛が均等に生えているか(ゴールデンキウイの場合は毛が少なめ)、色がまばらになっていないか、という点に気を付けて見てみてください。食べ頃のキウイはほんのり甘く香りますので、こちらも見分けるポイントになります。

購入してきたキウイは、やや弾力があるものが完熟の証拠。ゴツっと硬いものは未熟で実は固く、すっぱい可能性があります。逆に手に持っただけで指のあとが付くくらい柔らかいものは熟しすぎているので要注意。ただ、そうなってしまっても大丈夫。スムージーやジャム、肉の下味など料理にもおいしく使えます。
キウイは白い部分が甘い!
中心を輪切りにしたら、皮をカップに見立てスプーンですくって食べるのが一番楽な方法ですが、実はキウイの一番甘さのある部分は中心の白いところ。胎座というめしべが変化したもので、甘みがあり栄養も詰まった部分なのです。

他のフルーツの中心は芯や種がある場合が多く食べにくい箇所ではありますが、キウイはまるごと食べられるので栄養も逃がさず食べきれますね。
栄養丸ごとヘルシーに!「キウイと生ハムのサラダ」

さて生のキウイは、料理やサラダにも使いやすく、春らしい甘酸っぱい味が楽しめます。サラダにするなら生ハムやスモークサーモンなど塩気の強い食材を合わせるのがおすすめ。ハムの塩気とキウイの酸味がドレッシングの代わりになるので、エキストラバージンのオリーブオイルを振りかけるだけでごちそうになります。
そして、熟しすぎてしまったキウイや、すっぱすぎて食べにくいキウイに当たったら、お肉を柔らかくするソースにしましょう。
熟したキウイでお肉を柔らかくジューシーに

肉は鶏肉、豚肉、赤身の牛肉となんでもOK。脂肪分の少ない部位を選ぶとなお良いです。キウイに含まれるたんぱく質分解酵素の働きで肉の繊維がほぐれ、柔らかくなります。浸ける時間は肉の厚みによりますが、30分から1時間、ローストビーフのような塊なら半日から1日冷蔵庫でおいておきましょう。塩コショウなどで下味をつけておくと便利です。

国産キウイが楽しめるこの時期、思いっきり味わい尽くしてみてください。
(撮影・文◎亀井亜衣子)