金沢屈指の実力派ラーメンが東京駅に登場!『金澤濃厚中華そば神仙』の「特製中華そば」を食べてきた

豚骨の旨みを凝縮した濃厚スープ!金沢随一のラーメンの実力とは?

『金澤濃厚中華そば神仙』の「特製中華そば」1250円
『金澤濃厚中華そば神仙』の「特製中華そば」1250円

 さっそく、お店の人気No.1の「特製中華そば」をいただいてみました。まず驚くのはそのスープ。店名にもあるように本当に濃厚。ポタージュのようなとろっとしたスープはかなり特徴的です。飲んでみるとまた新たな驚きが。脂っぽさや重さがなく、塩味も強くありません。

どろっとしたスープが特徴的です
どろっとしたスープが特徴的です

 ラーメンで“濃厚”というと、脂も塩味もある、こってりしたスープを表することが多いのですが、イメージする“濃厚”とは一線を画す味わい。旨みや風味が凝縮されている印象で、以外にもあっさりと食べられるのだから不思議です。

豚骨と水だけでひたすら炊くことでスープができる
豚骨と水だけでひたすら炊くことでスープができる

 このスープの正体は豚骨と水のみで炊く豚骨スープ。大量の豚骨を3日間強火で煮込むことで、極限まで旨みを叩き出しているといいます。「このスープを作るために、今回の出店に店の寸胴(鍋)を持ってきました」と河方氏。

細麺を使っているのも特徴的
細麺を使っているのも特徴的

 この独特なスープに気を取られていましたが、麺にも驚きが。一般的に、こうした濃厚系のスープには太麺や縮れ麺を合わせるお店が多いと思いますが、『金澤濃厚中華そば神仙』の麺は細麺ストレート。

(左)スープが濃厚で冷めにくい。“猫舌”なので「かた」を注文。(右)小麦粉の袋には「神仙専用小麦粉」の文字が
(左)スープが濃厚で冷めにくい。“猫舌”なので「かた」を注文。(右)小麦粉の袋には「神仙専用小麦粉」の文字が

 しかも、麺の硬さを選べるシステム。これは河方氏が育った博多ラーメンの影響なのだとか。さらに量が欲しい場合、麺は大盛りではなく、替え玉。替え玉の場合は麺がさらに細くなり、+100円で唐辛子を練り込んだ辛麺も選べます。

 細麺は特注で、小麦粉にもこだわり『金澤濃厚中華そば神仙』専用の小麦粉を使用しています。「外麦と内麦を4種ブレンドし、コシと小麦の香りを感じられる、スープに負けない麺に仕上げています」(河方氏)。スープによく絡み、歯切れのいい麺は、まさに神仙の濃厚スープのためにある麺。このバランスが絶妙です。

黒々とした岩のりが、この濃厚スープに合う
黒々とした岩のりが、この濃厚スープに合う

 そして、もうひとつ触れておきたいのが、トッピングの岩のり。能戸珠洲産の岩のりで、この風味がスープや麺と相性が抜群。麺と一緒に、あるいはスープに浸して食べるとさらに美味しくなります。

店主の河方氏(左)と、ミスターラーメンこと『せたが屋』の前島氏(右)
店主の河方氏(左)と、ミスターラーメンこと『せたが屋』の前島氏(右)

『金澤濃厚中華そば神仙』の招聘には『せたが屋』の前島司氏の存在があります。前島氏は、金沢に行くときは必ずと言っていいほど『金澤濃厚中華そば神仙』に立ち寄るそう。「お店の駐車場にはいつも地元や県外ナンバーが並び、行列ができるほど多くの人に支持されている金沢の名店。ぜひとも、東京駅でより多くの方にこのラーメンを味わって欲しいと思い声を掛けました」と話します。

 さらに、東京ラーメンストリートで8月31日(水)まで開催中の「旨辛フェア」のメニューとして、「濃厚麻辣麺」(1150円)も期間限定で提供。おなかに余裕があったら、替え玉も試してみたいところです。濃厚なのにさっぱりと食べやすく、他にはない個性的な味の『金澤濃厚中華そば神仙』。河方氏の思いの詰まった一杯をぜひ味わってみてください。

(取材・文◎Ayako)

●DATA

店名:金澤濃厚中華そば神仙

住:東京駅八重洲南口地下1階(東京駅一番街地下1階「東京ラーメンストリート」内)
TEL:なし
営:11:00~23:00(22:30 L.O.)※新型コロナウイルス感染症の影響により営業時間が変更になる可能性があります
休:なし
出店期間:6月21日(火)~9月27日(火)※予定
https://www.tokyoeki-1bangai.co.jp/street/ramen/