「一番美味しいと思うレトルトカレー」トップ3を食べ比べてみた!

3位:『明治』の「銀座カリー」

 まず3位に輝いた「銀座カリー 」から。『明治』が1930年に発売した「キンケイ・ギンザカレー」を復刻したレトルトカレーです。昭和初期の銀座で人気の洋食だった英国風カレーをイメージしており、パウチにもカルタ風のデザインが施され、昭和レトロなイメージを彷彿させます。

 味はデミグラスように深く、コクのある欧風のカレーです。まさに洋食店で出てくるような味わいで、中辛ではありますが、じわっと汗がにじむ程よい辛さも良いですね。自宅で手軽に専門店の味を再現できるのは嬉しいです。

2位:『ハウス食品』の「カレーマルシェ」

 お次は2位に輝いた「カレーマルシェ」です。1983年に販売された『ハウス食品』の欧風レトルトカレーです。筆者は初めて食べたのですが、生クリームとバターがよく効いていて、ほんのり甘みがありました。

 当時は高級指向の商品として開発されたそうで、さながらフランス料理のベシャメルソースのようなコクがあり、マイルドな印象を受けました。マッシュルームの存在感も強く、これは確かに唯一無二の一品。根強いファンがいるのも納得です。

1位:『大塚食品』の「ボンカレー」

 そして堂々の1位は『大塚食品』の「ボンカレー」。言わずもがな、レトルトカレー界のレジェンドですね。ちなみに、現在は「ボンカレーゴールド」が主流の商品となっていますが、発売当時のレシピで作っているオリジナル版「ボンカレー」は、沖縄地域限定で販売しています。

 しかし、実は2020年3月からオリジナルをベースに、野菜と肉を増量した「元祖ボンカレー」が全国で販売されているということで、こちらを食べてみました。

 この薄黄色の色合いが子ども時代によく食べていたカレーそのまま! ジャガイモやニンジンがゴロゴロ入っていて、まさにおうちカレーのお手本のような仕上がりです。

 味はDNAレベルで懐かしいと感じさせるやさしい口当たり。今は欧風にとどまらず、インドやタイなど様々なカレーがありますが、原点を振り返ると「カレーって家庭料理なのよね」と思わせてくれます。“ザ・日本のカレー”はやっぱり、絶品でした!

 そして湯煎する気満々でお湯を用意していたのですが、近頃のレトルトカレーは袋のまま電子レンジ調理ができるようになっているのですね。そこも驚きでした。時代のニーズに合わせてより便利になっている点も人気の秘訣かもしれません。