お花見はロゼワインで決まり! 肉にも魚にも合う万能ワインの秘密

居酒屋メニューに合わせるときのマリアージュのポイントは?

 今回、メルシャンが主催するロゼワインのセミナーに参加したのですが、そこで用意されたのは餃子、豚平焼き、鶏のから揚げといった、わかりやすい“居酒屋メニュー”でした。これが本当にロゼワインに合うのか半信半疑だったのですが、その心配は取り越し苦労だったんです。

左から順に、シャトー・メルシャン アンサンブル ももいろ、アナ・デ・コドーニュ・ロゼ スリーバーボトル、カノン・デュ・マレシャル ロゼ、カッシェロ・デル・ディアブロ ロゼ
左から順に、シャトー・メルシャン アンサンブル ももいろ、アナ・デ・コドーニュ・ロゼ スリーバーボトル、カノン・デュ・マレシャル ロゼ、カッシェロ・デル・ディアブロ ロゼ

 コドーニュの「アナ・デ・コドーニュ・ロゼ スリーバーボトル」は、スペインで人気の高いワインです。夜間から早朝に収穫したピノ・ノワールとシャルドネを使用し、かなりシャープな味わいです。油を使う中華料理、たとえば餃子との相性はもちろん、食前酒にもぴったり。華やかなボトルデザインはお花見に持参すると喜ばれそうですね。

コドーニュの「アナ・デ・コドーニュ・ロゼ スリーバーボトル」は参考価格3,420円。生ハム、スペイン風コロッケ、牛肉のカルパッチョとの相性もいい
コドーニュの「アナ・デ・コドーニュ・ロゼ スリーバーボトル」は参考価格3,420円。生ハム、スペイン風コロッケ、牛肉のカルパッチョとの相性もいい
今回は赤坂の「GYOZA IT.」でフードペアリングを楽しんだ。「GYOZA」は、タネにしっかり味が付いているので、そのまま食べるのがおすすめ
今回は赤坂の「GYOZA IT.」でフードペアリングを楽しんだ。「GYOZA」は、タネにしっかり味が付いているので、そのまま食べるのがおすすめ

 続いて紹介するのが、シャトー・メルシャンの「シャトー・メルシャン アンサンブル ももいろ」。メルローをメインに、マスカット・ベーリーAなどをブレンドした日本産の辛口ロゼワインなのですが、単体で飲むと甘みが感じられます。そこで合わせるのが豚平焼き。ソースの甘さで先ほど感じたワインの甘さはどこかに消え、料理の味に深みが生まれます。この組み合わせは本当に意外でしたが、たこ焼きやお好み焼きにも合いそうです。

シャトー・メルシャンの「シャトー・メルシャン アンサンブル ももいろ」は参考価格1,800円。酢豚やあんかけ、照焼きチキン、エビチリ以外にも、甘みのある料理に合う
シャトー・メルシャンの「シャトー・メルシャン アンサンブル ももいろ」は参考価格1,800円。酢豚やあんかけ、照焼きチキン、エビチリ以外にも、甘みのある料理に合う
甘いソースの「豚平焼き」との意外な組み合わせが面白い
甘いソースの「豚平焼き」との意外な組み合わせが面白い

 ロゼワインでありながら、しっかりと赤ワインの味が感じられるコンチャ・イ・トロの「カッシェロ・デル・ディアブロ ロゼ」は、から揚げなどのスパイシーな料理に合わせましょう。ワイン自体にブラックベリーやラズベリー、ストロベリーなどの酸味や香りがあるので、多少インパクトのある料理が合うんですね。

コンチャ・イ・トロの「カッシェロ・デル・ディアブロ ロゼ」の参考価格は1,570円。軽めの魚料理や白チーズに合わせたい、また、ドメーヌ・カズの「カノン・デュ・マレシャル ロゼ」の参考価格は1,720円。こちらは魚介料理やマリネ、フルーツサラダ、スモークサーモンなど、食中酒に向く
コンチャ・イ・トロの「カッシェロ・デル・ディアブロ ロゼ」の参考価格は1,570円。軽めの魚料理や白チーズに合わせたい、また、ドメーヌ・カズの「カノン・デュ・マレシャル ロゼ」の参考価格は1,720円。こちらは魚介料理やマリネ、フルーツサラダ、スモークサーモンなど、食中酒に向く
スパイシーな「こだわりの鶏のから揚げ」の油分、塩分がロゼワインに合う
スパイシーな「こだわりの鶏のから揚げ」の油分、塩分がロゼワインに合う

 また、幅広い料理に合うロゼワインとして、軽やかな酸を感じさせる有機ロゼワイン、ドメーヌ・カズの「カノン・デュ・マレシャル ロゼ」も用意されていました。こちらはアクアパッツァなど白身魚に合うのだとか。

 ロゼワインと一言で言っても、その味わいは多種多様。普段ワインをあまり飲まない人はもちろん、ワイン好きな人も納得できるに違いありません。今年のお花見は、ロゼワインで華やかさを演出してみませんか。

(取材・文◎今西絢美)