注文から焼きあげる『鯖の助』(江戸川区)のアツアツ炭火魚弁当がスゴイ!

肉だけで600gの大迫力!「ザ・東京うし弁W」

「ザ・東京うし弁W」は1300円。大ボリュームに圧倒!
「ザ・東京うし弁W」は1300円。大ボリュームに圧倒!

 さあ、お次は肉部門。焼魚を目当てに行ったけど、肉料理も大人気なのだとか。

「肉好きの人に、炭火の焼肉弁当が食べたいと言われて。炭火の強火で、一気に焼いたお肉は、やってみたら美味しかった。」とメニューに加え、今では焼魚と共に大人気メニューに。

 そして筆者の一押しはこの「ザ・東京うし弁W」。肉だけで600gの大迫力! ごはんの量を聞いたら、「計ってないからわからない」とのことだったので、家のお茶碗で測ってみることに。普通サイズのお茶碗で、2杯強ありました。油をひかず、炭火で一気に焼き上げるので、冷めても肉がやわらか。

 シンプルな塩味で、炭火で焼いた香りと肉の旨味がよくわかり、圧倒的なボリュームを前に、「食べる」というよりも「食らう」というのがピッタリくる感じ。肉を思いっきり食らいたい時にオススメです。

ご飯が進む「豚みそお肉W盛り」

「豚みそお肉W盛り」弁当950円
「豚みそお肉W盛り」弁当950円

 肉部門から2つめは、豚味噌のお弁当。肉は堂々500gとこちらも食べ応えがあります。豚肩ロースを5種類の味噌に漬け込み、炭火で一気に焼き上げます。

 甘味のある味噌味でごはんが進みます。しかし牛も豚弁も食べても食べても減らないお肉。でも意外とこの量イケちゃうんです。それは油をひかず、炭火で余分な脂を落として焼くことで、後味がサッパリとしているから。炭火ってスゴイ!

「夏の焼き場は地獄だよー」と笑うご主人の川和さん
「夏の焼き場は地獄だよー」と笑うご主人の川和さん

 ご主人の川和さんの前職は、釣り船の船長。近ごろの家庭では焼魚を食べなくなったことに気がつき、もっと魚を食べて欲しいとの思いから7年前に弁当屋を始めました。

「昔はもっと魚を食べていた。最近は家に臭いがつくとか、掃除の手間からなかなか家で作らなくなったけど、飽食つきて魚に還るってね。本当はみんな、焼魚は好きだと思って。」

 それから独学で炭火と格闘、5年で一人前と言われる炭火の取り扱いに挑み、7年たった今でも「日々勉強中」と笑います。

「一気に強火で焼いた方が美味しく仕上がるけど、炭は焦げやすく、その調整が難しい。」と語ります。焼き場で見ていたら、ひっきりなしに食材をひっくり返したり、炎が上がると氷で火消ししたり、いったん取り出して余熱を加えたりと、とにかく忙しく手を動かしています。

 これは食材によって、いちばん良い焼き方をしているから。このひと手間が美味しい炭火のお弁当を生み出しているんです。美味しい炭火の焼魚が食べたくなったら、遠くてもわざわざ出かけたい美味しいお弁当です。

●SHOP INFO

鯖の助外観

店名:鯖の助

住:東京都江戸川区篠崎町6-5-9
TEL:03-3676-3838 受付時間8:30~14:00、16:30~20:00
※人気店ゆえ予約がいっぱいで店頭では買えないこともあるので、予めの電話予約がオススメです。
営:11:00~13:30、17:00~20:00
休:日曜、祭日
※価格は全て税込

●著者プロフィール

矢巻美穂(やまき・みほ)
国内外の旅行雑誌を中心に活動するカメラマンで、撮影から執筆・編集作業まで行う。単著としてネパール、台湾、ウズベキスタン、韓国などのフォトガイドブックを執筆。近著は『はじめて旅するウラジオストク』(辰巳出版)。また、YouTubeで「旅ちゃんねる MinMin Tour」をオープン。これまで取材に行って、本当に美味しかった店や行ってよかった人気スポットを紹介。