旨すぎない？ 『スパゲッティーのパンチョ』の冬の風物詩「ぶっかけシチューナポ」が旨すぎる理由

●調査内容：『スパゲッティーのパンチョ』の冬の定番「シチューナボ」が愛される理由とは？　実際に食べて考えてみた

　食べ応え満点の極太パスタを使ったメニューが熱狂的な支持を集めている人気ナポリタン専門店『スパゲッティーのパンチョ／キッチンパンチョ』では、12月16日より「ぶっかけシチューナポ」の提供をスタート。多くのお客さんがその美味しさのトリコにしている模様です。

　今回のメニューはこの時期恒例の冬の風物詩として、お店に足繁く通っているナポリストにはお馴染みの一品。お店の定番「ナポリタン」にクリームシチューをかけるという、シンプルながらも大胆な仕上げとなっております。

　ちなみに今年は“濃旨（こくうま）”をテーマに、シチューのレベルアップが図られている…とのことなんですが、実は筆者「ナポリタン」は食べているものの、「シチューナポ」は今回が初の遭遇。この組み合わせが生み出すテイストが、現時点では全く想像できておりません。さすがに毎年恒例ともなれば“合わない”ということはないのでしょうが、とりあえず話は食べてみてから。さっそく最寄りの『パンチョ』にて、気になる味をチェックしてみたいと思います！

　オーダーから約5分でメニューが到着。確かにこれは「ナポリタンにシチューがかけられている」としか表現できません（笑）。まずはナポリタンとシチューを個別にいただいてみましょう。

　スパゲッティーだけをフォークで巻いてパクリ。極太仕様ならではのもちもち食感とパツパツとした歯切れの良さが、深みと旨みを備えたケチャップテイストとよく合います。具材の薄切りソーセージから塩味と旨みが加わり、これはもう変わることのない『パンチョのナポ』の味わい。安定の美味しさです。

　続いては、今回の目玉となるクリームシチュー。スプーンですくって一口。甘めで優しい味わいが染み渡ります。ほどよいとろみと、ごろっと大きめの鶏肉＆にんじんがシチューらしさを感じさせます。

　どちらも単独で普通に旨いとなれば、一緒に食べればさらに美味しくいただけるはず。シチューをナポにたっぷりと纏わせて、ずずずっと啜っちゃいます。ナポリタンのケチャップ味とシチューのミルキーな味が、一体になっているようでなってない。どちらか一方の味に偏ることなく、均等並行、同じ強さの味わいと美味さが仲良く口の中に広がります。

　シチューをナポと混ぜ合わせて食べても両方の味がしっかりと主張してきて、なおかつ旨い。これはきっと、お互いの相性がいいからこそ為せる味わいなんでしょう。シチューの鶏肉とにんじん、ナポのソーセージに加えて、ピーマンや玉ねぎなど、スパゲッティーだけでなく具材の存在感も抜群。食感と味わいにナイスなアクセントを加えてくれます。

　テーブル備え付けの粉チーズ（かけ放題！）でチーズのコクと風味をプラスしながら、休むことなく食べ進めて無事完食。これは思った以上に美味しかった。ごちそうさま！

調査結果

　並サイズでも400gと量があり、極太のスパゲッティーに具材もたっぷりと、食べ応えに関しては文句の付けようがありません。ちなみにスパゲッティーの量は、大（500g）やメガ（600g）でも価格は並と同じ980円（税込）なんですが、食後は「並にしておいてよかった…」でした（笑）。

　また肝心のテイストの方は、シチューのミルキーな味わいがナポリタンのケチャップ味を丸くしてくれるので、美味しさだけでなく食べやすさもアップしたように感じました。前年までのテイストを知らないので、どれだけシチューの味が変わったのかは判断することはできませんが、この組み合わせは美味しくて、なおかつ毎年恒例の定番となっているのも納得の味わいであることがよーく理解できました。むしろ、レギュラーメニューにないのが不思議に感じたほどですが、逆に期間限定だからこそのレア感が、美味しさアップの間接的なスパイスになるのかもしれませんね。

　というわけで今回の「ぶっかけシチューナポ」。美味しさでお腹をパンパンにできること間違いなしの逸品。提供は来年の1月末までとなっているので、『スパゲッティーのパンチョ／キッチンパンチョ』に行く機会があればぜひオーダーして、食後の幸せなひとときを堪能してみてください！

（写真・文◎河西まさあき）