【実食レポ】お湯をかけるカツ丼? 950円の高級フリーズドライ「フリーズドライの匠 かつ丼の素」は本当に旨いのか?

「フリーズドライの匠 かつ丼の素」を実食してみた!

2食入り1900円(税込)
2食入り1900円(税込)

 手間のかかる「かつ丼」がお湯120ml、60秒待つだけで出来上がる画期的な一品。従来、揚げ物はフリーズドライには適さないと言われていましたが、2015年に「チキンカツの玉子とじ」を開発以降、その味と技術力の高さに注目が集まりました。

 今回は満を持して豚肉で勝負! 1食950円と専門店さながらの強気な価格も気になるところです。

 袋を開けると、かつ丼らしきものがお目見え。お湯をかけただけで、本当にかつ丼になるのか? ここではまだ疑いのほうが勝っていました。

 お湯120mlを全体に行き渡るようにかけます。ここだけ手間ですが、しっかり計量するのがベター。お湯がかかったら箸でやさしくほぐし、ご飯をもった器に移したら完成です。

 さっきまであんなにカサカサだったのに! 一気にそれらしい風貌になりました。かつおと昆布のダブル出汁が食欲をそそる良い香り。肝心のとんかつもは衣をしっかりまとっていて味もしみています。意外と肉厚なのもうれしい驚き。

 さて、期待を込めて一口。肉は硬すぎることなく、ほどよい繊維質があり、粗食するたびにかつ丼らしい満足感が高まります。濃いめの出汁と甘辛のかえしとの相性もバツグン。肉自体の旨みもしっかり残っています。

[食楽web]
[食楽web]

 見よ、この玉子のフワフワ、トロトロ加減を。この玉子だけでもご飯が進みます。よくあるフリーズドライの卵スープにあるような卵とは一線を画します。作りたてと言うには大げさかもしれませんが、お湯をかけただけとは到底思えません。技術の高さに感服です。

 とはいえ価格の高さはネックとなりますが、味、完成度、話題性、サプライズのすべての要素を含めたらアリだと感じました。フリーズドライの進化が凄すぎる、というシンプルな感動があります。ギフトにもすごく喜ばれる商品なのではないでしょうか。

(撮影・文◎亀井亜衣子)

●DATA

アマノフーズ

https://www.amanofd.jp