多彩なレギュラーメニューと累計300種類を突破した期間限定メニューが多くのラーメン通をトリコにしている人気チェーン『らあめん花月嵐』では、11月9日より新作ラーメン「ザ・カレーラーメン嵐」を提供しています。
言わずと知れた日本の“国民食”であるラーメンとカレーが融合した今回のメニュー。これまでにさまざまなオリジナルラーメンを発表してきた『らあめん花月嵐』が、まさか890円（税込）とそこそこの値段を付けながら“1＋1＝2のカレーラーメン”に仕上げてくるわけがありませんよね…よね！？ ということで、その味を確認すべくお店での実食を敢行。果たしてどんな味わいとなっているのか、また、“カレーラーメンは国民食となり得るのか？” その疑問を試食し、筆者的見解を出してみようと思います！
「ザ・カレーラーメン嵐」を実食！
オーダーを終えてから約10分、丼が運ばれてきました。ふわっと香るスパイシーなカレーの香り、中央に鎮座する卵の黄身（名称：カレームーン）、カレー感以上に違和感のあるスープ、麺が表面からは全く見えていないなど、インパクトに関しては間違いなく最高のスタートダッシュを決めてます。
まずはスープからチェック。公式によると、今年5月に発売された期間限定ラーメン「肉そば嵐」の醤油スープがベースとのことで、今回のラーメンはその上に相性抜群のカレールーをかけた仕様。かき混ぜる前にすくった醤油スープは、なるほど気持ち甘めでコク深い醤油味です。
一方のカレールーは、スパイシーな風味がガツンと来るものの、辛さは控えめ。ズバリ、辛さはほんのちょっとだけ。こちらも公式のアナウンスを参照したところ、20年以上試作を続けてようやく辿り着いたというお店オリジナルのカレールーで、町中華カレーをインスパイアしたものだそう。
そして”ほんのちょっと”の辛さは、どうやら隠し味で使われている「飯田商店のラー油」だった模様。『飯田商店』は幾度となくコラボラーメンを展開している超人気ラーメン店なんですが、ここでお店のラー油だけを使ってくるとは何とも贅沢なこと（笑）。
続いては麺。スープの下から文字通り箸で引っ張り上げてみると、その姿は中細のストレート。レンゲにワンバウンドさせて一口。スープをしっかり纏って、柔らかめながらもぷつんと切れる歯応えのよさが、パンチのあるスープに全然負けていません。ひと吸いだけで「このスープにはこの麺」と感じられるほど、相性の良さが伝わってきます。
何より、カレーが辛くないので勢いよくすすってもむせることがなく、美味しいスープとともに口の中へスムーズに入っていきます。ウマいなあ。よくできてる。
具材はスープに浮かぶ刻み青ネギとニラ、薄切りの豚バラ肉（小さいけど結構入ってます）…だけかと思いきや、穴開きレンゲでスープをさらってみると刻み玉ねぎと挽き肉が出現。公式アナウンスなしで旨みの要素をこっそり仕込んでくるとは、やりますな『らあめん花月嵐』と思いつつパクパク。どの具材もスープとぴったりでウマいぞこんちくしょう！
カレームーンこと卵の黄身を割って、気持ちマイルドになる味わいもしっかり体感。麺をあっさり食べ切った後は、通常のレンゲでスープを、具材を穴開きレンゲで拾っていくという、スケールの極めて小さい二刀流でごくごくパクパクと飲み食べ進めて無事に完食です。ごちそうさま！
【まとめ】カレーラーメンは国民食となり得るのか？ 筆者的見解は…
主役となるスープは醤油ベースの味が残る仕様で、カレーの後に醤油スープが来るという“二段重ね”の味わい。20年以上かけて作ったカレー味一色に染め上げることをせず、カレールーの量を加減することでカレーとスープ双方の美味しい味を感じられるようになっているのは、これはもうお見事という他ありません。
何はともあれ、お店が投げかけた「カレーラーメンは国民食となり得るのか？」の質問に対し、「余裕でアリです！」と自信を持って答えることができる「ザ・カレーラーメン嵐」。その美味しさ、ぜひ体感してみてください！
（撮影・文◎河西まさあき）
