トマトも白菜もきのこも! プロが教える便利で味が落ちない最強の「野菜冷凍術」

冷凍術のコツまとめ

フリーザーバッグに冷凍日・内容を明記してタテに収納すると取り出しやすい
フリーザーバッグに冷凍日・内容を明記してタテに収納すると取り出しやすい

 最後に、食材冷凍術で大事なことをまとめておきます。

(1)新鮮な状態で冷凍
 冷凍は食材の新鮮さをキープするのが主目的。購入後、遅くても2~3日中に冷凍する

(2)食材は薄く平らに冷凍
 食品が凍るまでの時間が短いほど氷の粒が小さくなるので、解凍したときの水分の流出も少なくなります。すばやく冷凍するために、フリーザーバッグの中の食品を薄く平らに均等にすることが大事

(3)空気抜きして冷凍
 食品は空気に触れると酸化が進むので、必ずジッパー付きのフリーザーバッグの空気をストローで吸って空気抜きをしておくこと

(4)水分コントロールして冷凍
 水分の多い食材は、生の状態のときにあらかじめ水分コントロールをして冷凍することが大事。加熱や塩もみなどを活用する

(5)解凍後の使い方を考えて冷凍
 解凍後にどんなふうに使うかを考えて、使いやすい量や形にして小分けに冷凍。使わない分まで解凍して、再冷凍すると品質も味も低下する

(6)食品名&冷凍日を明記
 冷凍しても賞味期限はあります。どんな食品でも1ヶ月程度で食べきることが大事。フリーザーバッグに日付や食材名を明記しておきましょう。

(7)冷凍庫の中でもわかりやすく整理
 冷凍庫は冷気を逃さず室内の温度を上げないようにすることが重要。冷凍室の中に食品はタテにして並べて収納すると見やすく取り出しやすく、スペースも有効活用できる

本多さんの冷凍術は、野菜だけではなく、肉や魚もOK。近著の『シニア世代の食材冷凍術』(講談社)にたくさん載っているので、ぜひ参考にしてみてください
本多さんの冷凍術は、野菜だけではなく、肉や魚もOK。近著の『シニア世代の食材冷凍術』(講談社)にたくさん載っているので、ぜひ参考にしてみてください

 今回、筆者は本多さんから聞いた冷凍術を活用し、1~2週間に1回程度、野菜をまとめ買いして段取り冷凍をするようになりました。具だくさんの味噌汁、種類豊富な野菜炒め、大根の煮物、副菜などなど、野菜の多い料理が短時間で作れるようになり、毎日の食事がすこぶる快適です。ぜひ、みなさんも賢い冷凍術、試してみてください。

(撮影・文◎土原亜子)