フラワーアーティストは一輪挿しを酒器にするとかしないとか? 【酒器も肴のうち】

お酒をつぐ器、お酒を飲む器。酒器に思いを巡らせると、気になってくるのが、あの人のお気に入りやコレクション。あのお店のセレクションも見てみたくなる。酒器好きでお酒好きライターによる酒器折々、酒器こもごも。

フラワーアーティストは一輪挿しを酒器にするとかしないとか? 【酒器も肴のうち】
食楽web

「酒器も肴のうち」第8献は、仕事柄、酒器より花器を扱うことが圧倒的に多いフラワーアーティスト・マミ山本さんが主宰する「anela(アネラ)」のアトリエにお邪魔しての酒器トーーク。

 アトリエのテーブルには存在感ありありの芍薬がドーン。一輪だけでも十分ボリュームがある花なのに、束になると主役感ハンパない。無造作に挿してあるようだけど、妙に絵になるのはやはりセンスのなせる技なのか。

 壁に飾られているのは、キャンバスにプリザーブドフラワーやアートフラワーなどのアレンジメントを施し、メッセージを添えた作品「Canvas Art Flower(R)」。インテリアとしてだけでなく、ウエルカムボードやお祝いのギフトとしても人気がある。花あしらいのセンスが光る空間で癒されモードに入ったところで、さっそく愛用の酒器を拝見といこう。

 マミさんが見せてくれた5つのグラスは、どれも小ぶりで可愛らしい。ただ、どことなく西洋人ふうで、日本酒を注いだところでぐい呑とかお猪口と呼びづらいルックスだ。むしろ、度数の高いアルコールをたしなむのにお誂えの、グビグビというよりはチビチビ飲むイメージ。はてさて、それぞれどちらのお生まれで、おいくつほどだろう(妄想も楽しむが、ときどき擬人化するのも筆者のクセである)。