生食パン専門店『乃が美』も推奨するパナソニックのオーブントースター「ビストロ」の実力をチェック!

ただのパンがごちそうにレベルアップ!

パリッとした皮の香ばしさだけでなく、生地のもっちり感も楽しめるのは初めての経験だった。何度でも食べたくなる仕上がりだ
パリッとした皮の香ばしさだけでなく、生地のもっちり感も楽しめるのは初めての経験だった。何度でも食べたくなる仕上がりだ

 ビストロはトーストを焼くだけでは魅力を語れません。筆者が個人的におすすめしたいのが「フランスパン」メニューです。

 こちらもスーパーで買える普通のフランスパンを使ったのですが、皮はカリッと、なかはふかふかに仕上がり、まるでベーカリーでこだわりのフランスパンを焼いたかのよう! なかなか焼きたてのフランスパンを食べる機会はありませんが、ビストロがあればいつでもお店で焼き上がった直後のような状態で楽しめます。

 また、トッピングトーストが焼ける「アレンジトースト」メニューで作ったエッグトーストも絶品! 食パンのフチにマヨネーズを絞り、そのなかに生卵を割り入れて塩コショウして焼くだけなのですが、きちんと白身は固まり、黄身は半熟というパーフェクトな仕上がりに。いわゆる”ラピュタパン”も一気にごちそうに早変わりした気がします。

アレンジトーストを焼く際はトレイの上に載せる。卵の火の入り具合が絶妙で驚かされた
アレンジトーストを焼く際はトレイの上に載せる。卵の火の入り具合が絶妙で驚かされた

 ただし、トッピングトーストの高さは6cm以内という制限があるので、欲張りすぎるのはNG。トッピングとなる具材を焦がさないためにも、チーズやカットフルーツなどあまりかさばらないものを使うのが良さそうです。

焼きいもは時間がかかるが神メニュー

紅はるかや安納芋、シルクスイートなどねっとり感のあるさつまいもなら「じっくり焼きいも」メニュー、ベニアズマや高系14号などホクホク感のあるさつまいもなら「焼きいも」メニューを使うといい
紅はるかや安納芋、シルクスイートなどねっとり感のあるさつまいもなら「じっくり焼きいも」メニュー、ベニアズマや高系14号などホクホク感のあるさつまいもなら「焼きいも」メニューを使うといい

 パナソニックのトースターにはこれまでも「焼きいも」メニューが搭載されていました。ビストロではさらに進化し、「焼きいも」メニューに加え、「じっくり焼きいも」メニューも搭載されています。

 普段焼きいもはあまり食べない人にこそビストロの「じっくり焼きいも」メニューで焼いたいもを食べてほしい! 低めの温度でじっくり加熱するので、さつまいもがねっとりして甘みが桁違いなんです。また、電子レンジで作るのとは違い、皮に焦げ目が付くので香ばしさもあります。

 自宅で焼きいもを焼くと、パサパサになったり焦がしたりしがちですが、ビストロは焼き目を選ぶだけで自動で火加減を調整してくれます。……が、パンよりもサイズや形にばらつきがあるので、トーストとは違って定期的に見守る必要がありました。

 1点注意したいのが、「じっくり焼きいも」メニューは完成までに時間がかかること。53~73分となっており、電子レンジで加熱するよりも待たなければなりません。しかし、ビストロで一度さつまいもを焼くと「明日も焼こうかな」と思えるようなお店レベルの焼きいもが作れます。

 ビストロ NT-D700の実売価格は2万7000円前後。トースターの買い替えを検討している人はもちろん、厚切りや冷凍の食パンを食べることが多い家庭なら選んで損のない一台になりそうです。

●DATA

オーブンオースター ビストロ NT-D700

https://panasonic.jp/toaster/products/NT-D700.html

●著者プロフィール

今西絢美
「おいしいものナビゲーター」として、調理家電や食に関する記事を執筆。フードツーリズムマイスター、利酒師の資格も持つ。ウェブサービスやアプリのトレンドも絶賛追跡中。コンテンツ制作会社「TEKIKAKU」取締役。