料理カメラマンが伝授する、ミラーレス一眼で料理をおいしく撮るウラ技【構図編】

定食をもっと上手に撮影する方法

【料理写真】プロが伝授!ミラーレス一眼で料理をおいしく撮るウラ技とは?

おなじみ生姜焼き定食。全部の皿を収めようとすると、どうしても表情が乏しくなり、あまりおいしさが感じられません。昔、宿のパンフレットなどでよく見かけた料理の集合写真がその典型ですね。

ここで大切なのは、主役となる皿を決めること。この場合はもちろん「生姜焼き」となります。

では生姜焼きが主役になるように、お皿の位置を動かしてみましょう。

【料理写真】プロが伝授!ミラーレス一眼で料理をおいしく撮るウラ技とは?

生姜焼きを画角の中心に置いて向きを変えてみました。これだけでも随分と雰囲気が改善されます。

もっとお皿の位置を変えてみましょう。

【料理写真】プロが伝授!ミラーレス一眼で料理をおいしく撮るウラ技とは?

生姜焼きの主役度が増し、写真に力強さとはっきりとした意志が感じられます。

今度は、左下に茶碗を入れて前ボケ部分を作り、さらに視線が定食のプレート上にひきつけられるようにしました。

【料理写真】プロが伝授!ミラーレス一眼で料理をおいしく撮るウラ技とは?

他の皿が、画面に少しでも残っていれば、主題である生姜焼きをアップにしても、定食感は十分出てきます。複数の料理が上手く撮れない場合は、このようにお皿の位置を入れ替えたり、縁をカットすることで解決することが多いですよ。でも料理は食べるもの。あまり撮影にかまけ過ぎず、出来たてのアツアツを楽しんでくださいね。

以上、「構図のはなし」いかがだったでしょうか。

まずはいかに写真で料理の表情を表現するかを主眼において、さまざまな料理で実践してみましたが、実はこの「表情」を作り出すのに欠かせないもうひとつの要素が「光」です。

そこで次回はいかに「光」を味方につけるか。そのテクニックを中心にお届けします。

(文◎編集部 撮影◎鵜澤昭彦 料理・スタイリング◎みなくちなほこ)

パナソニック LUMIX DMC-GX7MK2

●今回使用したカメラ
パナソニック LUMIX DMC-GX7MK2
http://panasonic.jp/

>>第2回
料理カメラマンが伝授する、ミラーレス一眼で料理をおいしく撮るウラ技【光編】

>>第3回
料理カメラマンが伝授する、ミラーレス一眼で料理を美味しく撮るウラ技【シズル編】