薄い、軽い、カッコイイ! 漆器界のフライ級王者【酒器も肴のうち】

お酒をつぐ器、お酒を飲む器。酒器に思いを巡らせると、気になってくるのが、あの人のお気に入りやコレクション。あのお店のセレクションも見てみたくなる。酒器好きでお酒好きライターによる酒器折々、酒器こもごも。

薄い、軽い、カッコイイ! 漆器界のフライ級王者【酒器も肴のうち】
食楽web

 前回、おディーン様のグラスを肴にさせていただいたのだが、つい調子に乗ってもう一献と、おねだりしてしまった筆者。引き続き、骨董屋の店主もとい、輸入雑貨卸業を営む土居さんにご登場いただいての【酒器も肴のうち】第4献。

 普段は外食が多く、お酒のジャンルは問わないが、基本的に食事に合わせて楽しむという土居さん。お魚が美味しい和食店では日本酒に手が伸びる。「ワインでいうマリアージュって、日本酒にもありますよね。日本酒のソムリエのような方がいるお店に行くと、日本酒と料理とのマッチングが絶妙で、つい飲みすぎてしまう」と言う土居さんだが、若かりし頃は、日本酒イコールおじさんのイメージが強かったそう。筆者も異口同音。日本酒イコールおじさん、いや、おじいちゃんのイメージしかなかった。

薄い、軽い、カッコイイ! 漆器界のフライ級王者【酒器も肴のうち】

 酒器の話に戻る。土居さんが所有する年代ものの酒器の数々は、筆者が想像していた個人所有の域をはるかに超えていたという話は前回お伝えした通り。きっと誰が見ても骨董屋の店主扱いしたくなるはずだが、今回お気に入りとして出していただいたのは入手したのも酒器自体も比較的最近のものだという。それではさっそく拝見させていただきます。