見逃しTVグルメ! 喫茶店を愛する芸人が絶賛する浅草『デンキヤホール』のタマゴサンドが最高すぎた

「オム巻」と老舗七味唐辛子の相性が最高!

年季の入りまくったメニュー
年季の入りまくったメニュー

「入るとまずママが出迎えてくれて、とってもアットホームなんです。ゲーム機テーブルがあったり、椅子が直角だったり、メニューの紙も店名も、何もかも渋いんですよね」と秋山さんが嬉しそうに語っていたとおり、とてもレトロな昭和感のある店内。ほぼ満席。テレビ放送後のせいか、若い女性客がとても多いのが印象的です。

 着席後、放送で紹介されたメニューの「アイスコーヒー」「タマゴサンド」「オム巻」を注文します。

アイスコーヒー(460円)。ガムシロップとクリームは、必要かどうかを店員さんに尋ねられ、使用後はすぐに下げられます
アイスコーヒー(460円)。ガムシロップとクリームは、必要かどうかを店員さんに尋ねられ、使用後はすぐに下げられます

 5分程度でアイスコーヒーが登場。銅製のカップで、キンキンに冷えています。嬉しいのは、氷がたくさん入っていても濃い味がずっと保たれていること。昭和時代に “レイコー(冷たいコーヒーの略)”と呼ばれていたような感じの、期待通りの深い味わいです。

「元祖 オム巻」(650円)。発音は『忍者ハットリくん』の“ケムマキ”と同じ。七味唐辛子が異様に合う
「元祖 オム巻」(650円)。発音は『忍者ハットリくん』の“ケムマキ”と同じ。七味唐辛子が異様に合う

 続いて登場したのは「元祖 オム巻」。焼きそばを薄焼き卵で巻いたもので、一般的には「オムそば」と言うのでしょうが、こちらは「オム巻」という名前。元祖だそうです。具はキャベツだけ焼きそばで、卵でくるりと巻いて、上にはケチャップ。とろりとした甘めのソースとケチャップの融合味。素朴で美味しい。

七味唐辛子セット。ちなみに「やげん堀」の七味は、辛い物好きな江戸っ子のために、生の唐辛子と焼き唐辛子(焼粉:やきこ)の2種類の唐辛子を使って辛さの深みを出して調合しているのが特徴
七味唐辛子セット。ちなみに「やげん堀」の七味は、辛い物好きな江戸っ子のために、生の唐辛子と焼き唐辛子(焼粉:やきこ)の2種類の唐辛子を使って辛さの深みを出して調合しているのが特徴

 少し驚いたのは、オム巻と一緒に、「やげん堀」の七味唐辛子、一味唐辛子、「原了郭」の黒七味などの和風スパイスがお盆で供されること。焼きそばに七味は初めての体験でしたが、店のおばちゃんが、さも当然のように置いていったので、勢いに負けてやげん堀の七味をふりかけて食べてみたところ、ピリッと味が引き締まって相性抜群。ソース味の焼きそばに七味ってこんなに合うものなんですね。勉強になりました。

絶品すぎるタマゴサンドが登場

「タマゴサンド」(600円)。ちょっと信じられないほど美味しい
「タマゴサンド」(600円)。ちょっと信じられないほど美味しい

 そして最後に登場したのが、番組の中で筆者が最も惹かれた「タマゴサンド」。一般的なタマゴサンドは、ゆで卵にマヨネーズを和えた具ですが、こちらでは厚焼き卵と極薄のキュウリを挟んだタイプ。これ、めちゃくちゃ絶品でした。

パンも卵もふわっふわ。シャリッとしたキュウリがアクセント
パンも卵もふわっふわ。シャリッとしたキュウリがアクセント

 パンもタマゴもふんわりと柔らかく、卵焼きは塩と出汁を感じる穏やかな味。そこにキュウリの食感と、薄めに敷いたマヨネーズがアクセント。極上の「タマゴサンド」です。ちなみに、こちらにも「やげん堀」の七味唐辛子がぴったりでした。

 というわけで、浅草の老舗『デンキヤホール』をたっぷり満喫し、帰りに浅草の『やげん掘 新仲見世店』で、七味唐辛子を買って帰宅。カフェがどんどん増加する東京ですが、やっぱり古くから街に馴染む喫茶店って最高だな、としみじみ思いました。

(撮影・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

デンキヤホール

店名:デンキヤホール

住:東京都台東区浅草4丁目20-3
TEL:03-3875-2987
営:9:00~21:00
休:水(祝日の場合は営業、翌日振替休)