年間1000軒の喫茶店を食べ歩くミスター黒猫が『珈琲 王城』(上野)の「チョコレートパフェ」に太鼓判を推す理由とは?

年間1000軒の喫茶店を食べ歩くミスター黒猫が『珈琲 王城』(上野)の「チョコレートパフェ」に太鼓判を推す理由とは?
食楽web

●「日本一パンケーキを食べる男」として知られるミスター黒猫が、年間1000店以上カフェや喫茶店を訪問した中から、一人でも楽しめる“癒し系カフェ”と必食グルメをご紹介!

 はじめまして。喫茶店・カフェ・スイーツのお店を、年間約1000軒めぐっているミスター黒猫です。ひとり気ままなカフェめぐりで発見した、おひとり様でも気兼ねなく楽しめるお店をピックアップ。その魅力をお伝えしていきたいと思います。

レンガを使った入口や、看板が長い歴史を感じさせる
レンガを使った入口や、看板が長い歴史を感じさせる

 今回ご紹介するのは、東京・上野駅から徒歩約2分の場所にある喫茶店『珈琲 王城』。いわゆる“駅前喫茶“です。数ある店の中から、なぜこの店を取り上げるのかというと昭和レトロな喫茶店で、王道の喫茶店メニューが揃っているのはもちろんのこと、量が盛り盛りだったりトーストがものすごく厚焼きだったりと、他の喫茶店とは、一線を画す個性があるからです。

昭和レトロという表現がピッタリな店内の雰囲気
昭和レトロという表現がピッタリな店内の雰囲気

 店内は、ベロア生地のソファ席が並ぶ、まさに王道の純喫茶の雰囲気。やはり昭和時代に生まれた喫茶店は良いですね。たとえ満席の中で一人でいても、席のスペースがゆったりとしているので、周りの人が気にならず、ひとり気兼ねなく、素敵な時間を過ごすことができます。

 ちなみに入口横にあるピンク電話は今も現役。ジリリリリーンと、昭和世代には懐かしく、平成世代はびっくりしそうな呼び出し音でかかってくることもあります。携帯電話が一般的になるまでは、待ち合わせなどで電話をかけたりかかってきたり、毎日多くの人を繋いでいたのでしょうね。

天井の豪華絢爛な装飾は当時の宮大工の作品で、今では再現不可能とのこと
天井の豪華絢爛な装飾は当時の宮大工の作品で、今では再現不可能とのこと

 この『珈琲 王城』は、上野で創業した喫茶店なのですが、現在のお店は移転後だそうです。しかし、移転前の資料が現存せず、本当の創業時期は不明とのこと。そこから現在の場所である上野に移ったのは1975(昭和50)年。移転して以降だけでも約半世紀の歴史があります。

 昭和の喫茶店らしいゴージャスな装飾やシャンデリアなどは、その当時からほとんど変えていないそうです。ソファのベロア生地も、張り替えて使い続けているとのこと。そんな変わらない世界で、ひとり味わいたいのは、王道の喫茶店のパフェです!