悠久の歴史と自然が織りなす世界遺産「下鴨神社」で縁結びと美麗を祈願

賀茂川の下流にある「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」は、下鴨神社と呼ばれる京都の古社。古からの植生を残す「糺の森」は、55棟の国指定重要文化財の社殿と併せて世界文化遺産に登録されています。
平和と安穏を祈願する守護神であるとともに、末社「相生社」は縁結びの霊験あらたかな場所として有名。社の左側には安産や育児、家庭円満にもご利益があると言われるご神木「連理の賢木」が。また、摂社「河合神社」は、女性守護として信仰を集め、美麗の神として名高い玉依姫命(たまよりひめ)がご祭神です。
近隣グルメ:門前にある『加茂みたらし茶屋』のみたらし団子

下鴨神社の門前菓子として親しまれている『加茂みたらし茶屋』。ここはみたらし団子の発祥の店とされ、茶屋らしい甘味が揃う中、一度いただきたいのはやはり看板メニューの「みたらし団子」です。もともと「みたらし」は「御手洗」という下鴨神社内の池の名前で、この池に湧く水の気泡に見立ててお団子が作られたのだそう。

串に刺さった5つのお団子が4つと1つに分かれているのはお団子の上を頭、下の4つを両手足に見立てた人形(ひとがた)として神様に捧げ、無病息災を祈ったことに由来しているそう。こちらのお団子は表面がカリっと、中はぎゅっと詰まった食感。甘さと香ばしさ、コクを感じるタレをかけながらおいしくいただけます。お持ち帰りもできるので、発祥の味をお土産にぜひ!
●SHOP DATA
店名:加茂みたらし茶屋
住:京都府京都市左京区下鴨松ノ木町53
TEL:075-791-1652
営:9:30~19:00(L.O.18:00)
休:水曜
学業成就と合格祈願の聖地、天神さまの総本社「北野天満宮」

平安時代に貴族、政治家だった一方、若くして多くの学問を修め、学者でもあった菅原道真公を御祭神として祀り、全国約1万2000社ある天満宮と天神社。近くの天神さまへ合格祈願したことがあるという人も多いのではないでしょうか? その総本社が「北野天満宮」です。合格祈願や学業成就のほか、文化芸能の社としても信仰されています。
近隣グルメ1:『粟餅所 澤屋』の粟餅

落ち着いた雰囲気が漂う『粟餅所 澤屋(あわもちどころ さわや)』は、北野天満宮の鳥居のすぐ近くにある甘味処。1682年の創業から続く看板商品「粟餅」は、かつて五穀に数えられ貴重な穀物だった「粟」を使ったお餅です。

イートインは、こしあん3つときなこ2つの「白梅」、こしあん2つときなこ1つの「紅梅」2種類。注文すると職人さんが粟餅を丸めてあんこときなこをまぶしてくれます。想像以上に柔らかい食感のお餅に、やさしい甘さのあんこがマッチ。粟の素朴な味わいと口どけ感にも感動します。
●SHOP INFO
店名:粟餅所・澤屋(あわもちどころ・さわや)
住:京都府京都市上京区北野天満宮前西入紙屋川町838-7
TEL:075-461-4517
営:09:00~17:00
休:水・木曜、毎月26日
近隣グルメ2:老舗うどう屋『たわらや』の名物は一本うどん

北野天満宮の門前では、ちょっと珍しいうどんが食べられます。それは、創業400年の老舗うどう屋『たわらや』の「名物うどん」、通称「1本うどん」。
![名物うどんとハーフ衣笠丼の「名物セット」1350円 [食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2024/12/20250101-kyoutotera24.jpg)
丼に入っている極太のうどん1本の長さは1メートル50センチ! ただ、安全性と食べづらさを考慮し、実際には1本を半分にカットした2本で提供しているそう。とはいえ、持ち上げるとかなりのインパクト。すっきりとしたカツオ風味の出汁に、小麦が香るツルリとしたモチモチの麺に老舗のこだわりを感じます。
●SHOP INFO
店名:たわらや
住:京都府京都市上京区御前通今小路下ル馬喰町918
TEL:075-463-4974
営:11:00~16:00(L.O.15:30)
休:不定休