1日20食限定! 大阪で40年以上愛される『そば処更科』の「カレー丼」とは?

これぞそば屋のカレー! 出汁香る「カレー丼」

「カレー丼」1000円
「カレー丼」1000円

「カレー丼」はプラス200円で「肉ましまし」、無料で「ご飯大盛り」にできるので、迷わず両方大盛りで注文。300円追加すると、そばやうどんを付けられますよ。

 待つこと数分でお目当ての「カレー丼」がやってきました。テーブルに置かれた瞬間お出汁とスパイスの香りがふわっと立ち上り、食欲を掻き立てられます。大きなどんぶりにたっぷりのカレーが入っていて、上には生卵。添えられているのは麩とわかめ、ねぎが入った赤だしと福神漬け。王道のラインナップです。

 鰹と昆布の旨みが効いていて、これぞおそば屋さんのカレー! と唸りたくなる王道の味わい。そばつゆを使っているのか少し甘辛さも感じられて、いわゆるカレーライスとは全くの別物です。

 辛さは控えめで、子どもや辛いものが苦手な人でも食べられそうなほどマイルド。刺激が欲しい方は、卓上の七味唐辛子をかけるのもおすすめです。

 具は牛肉と玉ねぎ、青ねぎのみと至ってシンプル。牛肉は脂身多めの薄切り肉が使われており、やわらかい食感でカレー餡に旨みが溶け込んでいます。肉マシマシにしたため、とにかく量が多く、カレーと牛丼を一緒に食べているような贅沢感です。

 とろとろのカレー餡がしっかりご飯に絡み、冷えた体に染み渡ります。出汁とカレーという組み合わせを嫌いな人はきっと少ないはず。初めて食べたのにどこか懐かしさを感じさせてくれます。

とろとろの生卵でマイルドに

生卵でマイルドな味わいに [食楽web]
生卵でマイルドな味わいに [食楽web]

 続いては卵黄を潰していただきましょう。

 濃厚な卵黄のおかげで味がまろやかになり、違った味わいに大変身。カレー餡の塩気が強めなので、卵がいい仕事をしてくれます。時間が経つと予熱で白身が少し固まってとろとろになり、新しい食感を生み出してくれます。

 卵は全部混ぜずに食べるのがおすすめ。カレーだけの部分と、卵を絡めた部分とで味に変化が出るので、最後まで飽きずに食べられます。間に福神漬けと赤だしを挟めば口がリセットされて、どんどん食べ進めたくなります。

 多すぎるかと思っていた肉マシマシとご飯大盛りの「カレー丼」が、あっという間に胃袋に消えていきました。

調査結果

「カレー丼」の豊かな出汁の風味は、おそば屋さんだからこそ出せる味。出汁とスパイス、生卵が見事に融合していて、長年愛され続けるのも納得の美味しさです。昭和の雰囲気漂う店内で、懐かしさに浸ってみてはいかがでしょうか。

(撮影・文◎安達春香)

●SHOP INFO

店名:そば処 更科

住:大阪府大阪市北区浮田2丁目1-10
営:11:00~15:00、18:00~20:00
休:日曜