20年の集大成の味! 『らあめん花月嵐』の「黄金の味噌ラーメンBLACK」を食べてみた

濃厚味噌と香ばしい黒マー油の「黄金の味噌ラーメンBLACK」

こちらが現物。BLACKマー油の芳醇な香りが食欲をそそります
こちらが現物。BLACKマー油の芳醇な香りが食欲をそそります

 店員さんに食券を渡してから、約9分ほどでラーメンが着丼。味噌スープの味噌とBLACKマー油の焦がしにんにくの香りが心地よく鼻をくすぐってきます。

味噌スープは見た目に反して後味すっきりの味わいです
味噌スープは見た目に反して後味すっきりの味わいです

 まずは主役というべき、スープを確認。レンゲですくうと、BLACKマー油だけでなくベースの味噌スープに浮かんでいた透明の油分も一緒に入ってきます。これはかなり油っ濃そうだなと思いつつ、意を決してずずっ。あれ、全然油感が気にならないぞ。甘味よりも味噌の味、また味噌の中にいるほのかな酸味が前に出て、後味はしつこさが皆無のすっきりとした味わいです。

 味噌っ辛さがなく、BLACKマー油も風味だけで、香りほどの焦がしにんにくなテイストもありません。見た目はイカツイけど、話してみたらスマートでいい人といった感じでしょうか(笑)。

綿は太目。軽めのウェーブがスープをたっぷり纏わせます
綿は太目。軽めのウェーブがスープをたっぷり纏わせます

 続いては麺。黒いスープと具材をかき分けて箸でリフトすると……、かなり太目です。軽くウェーブがかかっていて、表面にたっぷりとスープを纏わせています。存在感抜群のすすり具合、もちもちっとした食感。スープの強い味をがっしり受け止める味わいで、文句なしのナイスチョイスです。

もやしとコーンはさすがの好相性。バラチャーシューは存在感が薄め
もやしとコーンはさすがの好相性。バラチャーシューは存在感が薄め

 具材は彩りの刻み青ネギとコーン&もやし。小さなサイコロ状にカットされたバラチャーシューと至ってシンプル。もやしはスープにしっかりと浸し、コーン&バラチャーシューとともにレンゲでひと口。モヤシのシャキシャキ食感と、噛むと同時に甘味を感じるコーンは、麺と同じく強い味のスープによく合います。

 バラチャーシューは細かく刻まれていることもあって、肉を食べてる感がかなり弱め。ちょっともったいなさを感じつつ麺と具材をあらかた平らげたところで、白いレンゲとセットで添えられている銀の穴あきレンゲにスイッチ。スープの底に沈んでいる具材をさらっていきます。コーンの甘味を強く感じられ、バラチャーシューも柔らかな肉の食感と染み込んだスープの味わいが一緒になって、美味しさをしっかり堪能できます。器の中の形あるものを全て食べ尽くし、レンゲでスープを2~3口ほど未練飲みして無事にフィニッシュ。ごちそうさまでした!

まとめ

 一番のポイントだった味噌スープとBLACKマー油ですが、マー油が味ではなく風味に特化していること、また味噌とにんにくがそもそも好相性ということもあって、風味豊かな美味しい味噌ラーメンという印象でした。意外だったのは、あのたっぷりの油感ながらしつこさ皆無のすっきり味。これは味噌と合わせているベースのげんこつスープが大きな役割を果たしているのかもしれません。

 太い麺はもちろん、具材もスープによく合っていましたが、唯一残念だったのが味わい的に埋没してしまったバラチャーシュー。肉自体が美味しかっただけに、1枚なり2枚なり通常のチャーシューが乗っかっていればと感じました。…と、こう書いておいて何なんですが、実は通常のバラチャーシューが3枚乗った「黄金の味噌チャーシュー麺BLACK」(1200円/税込)も販売しています。今回の一杯に一層の肉肉しさを求めるなら、こちらでのオーダーを強くオススメしておきます。

 味噌ラーメン好きならずとも、食べておいて間違いなく損なしの「黄金の味噌ラーメンBLACK」。なくなり次第販売終了となりますので、お試しの実食を考えている方はぜひ早めに『らあめん花月嵐』へ向かってくださいませ!

(撮影・文◎河西まさあき)

●DATA

黄金の味噌ラーメンBLACK

期間:2023年10月4日(水)~ ※期間限定・なくなり次第終了
販売:国内の『らあめん花月嵐』(一部店舗を除く)
http://www.kagetsu.co.jp/