●『らあめん花月嵐』限定麺を調査。「ちゃんぽんラーメン月見くん」を食べてみた
がっつり濃厚系から中華そば系まで、多彩なラーメンメニューが大好評を博している人気ラーメンチェーン『らあめん花月嵐』では、11月8日より期間限定新メニュー「ちゃんぽんラーメン月見くん」を提供しています。
キャベツやもやし等の野菜とジューシーな豚肉、プリプリのエビなど、たっぷりの具材を風味豊かでコク深いオリジナルのちゃんぽんスープで煮込み、組み合わせる麺は“ちゃんぽん麺”をイメージした新開発の「丸麺」を採用。本場・長崎の定番スタイルである生卵(=月見くん)をトッピングし、さらに味変要員として紅生姜とカレーパウダーが添えられるなど、至れり尽くせりの内容となっております。
果たして”らあめん花月嵐流のちゃんぽん”は、どれほどの実力を備えているのか。気になるテイストをお店での実食にて確かめてみたいと思います!
「ちゃんぽんラーメン月見くん」
食券を渡して約4分ほどで、店員さんが慎重に慎重にちゃんぽんを運んできました。いや確かにメニュー写真通りなんですけども、そこまで丼のフチすれすれまでスープを入れてくれなくてもいいのに(笑)。
ということで、ファーストチェックは嵩減らしも兼ねてスープから。レンゲですくって一口。白湯ベースの甘めの味わいの中に、野菜の旨みとか肉の旨みなど、それとはまた違った旨み(魚介系かな?)と、質の異なる味が幾重にも重なることででき上がる“奥行きのあるコク”を感じます。いろんな食材の味がざっくりと溶け込んだ、これぞちゃんぽんな味わいです。
お次は麺。今回のラーメン月見くんに合わせるべく、新たに開発されたという「丸麺」。なるほど、確かに角がない。見た目に艶やかで、ウェーブはほとんどかかっていない太麺ストレート仕様です。もちもちとしてコシのある食感、しっかり纏ったスープと一体になって、美味しさがより際立ちます。もちろん、食べ応えもバッチリです!
そして具材。エビが4粒にキクラゲが2枚、刻んだナルト、豚肉、細切りのにんじんも入ってます。さらに穴あきの銀レンゲですくいながらチェックしていくと、キャベツ、もやし、玉ねぎの姿を確認できました。これだけ入っていれば、スープの味わいにいろんな旨みを感じるのも納得です。キャベツともやしはしゃきしゃき感を残しながら、スープが染みて非常に美味。エビとキクラゲはとにかくプリプリ、豚肉とナルトは自身の味にスープの旨みが加わってさらに美味しさアップと、ちゃんぽんならではの味わいを存分に堪能できます。
最後は「月見くん」こと生卵。そのまま飲んじゃうのはさすがに無粋、スープにしっかりと混ぜ合わせていただきます。黄身のコクと固まり切らない白身のにゅるんとした食感が、スープの味にマイルドさを加えてくれます。公式では「味を決める最後のピース、最高のマッチング!」と歓喜してましたが…正直、それほど大それたものでもないような気もします(苦笑)。まあ、合うか合わないかでいえば合ってるし、美味しいので問題なしです。
カレーパウダーをスープにかけてカレー風味にしたり、スープと一緒に紅生姜を食べてと味変を楽しみ、器の底に沈んでいた具材も穴あきレンゲで根こそぎさらって無事完食。うーん、ちゃんぽんっていいなあ。ごちそうさま!
まとめ
具材の旨みがたっぷり溶け込んだ白湯スープと、その味をがっちり受け止めるもっちり太麺の「丸麺」の組み合わせ、スープの美味しさが染み渡った具材、味変のカレーパウダーと紅生姜と、食べ始めから最後まで飽きを感じさせない仕様は実にナイス。仮に長崎のちゃんぽん屋さんに入ってこれを出されたら、「やっぱり本場のちゃんぽんは違うね」とドヤ顔しちゃうんじゃなかろうか。
そんな気にさせてしまうほど、個人的にはツボに刺さった一杯でした。ようやく感じられるようになった晩秋の寒さも、恐らくは美味しさアップに大きく貢献してくれそう。ちゃんぽん好きな方はもちろん、久しくちゃんぽんは食べていないなあという方も、ぜひこの機会に「ちゃんぽんラーメン月見くん」で至高の味わいを堪能してみてはいかがでしょうか。
(撮影・文◎河西まさあき)