「Google Home」「Amazon Echo」で料理や店探しの手間はどこまで軽減できる?

人気レシピサイトを使って献立選びの手助けをしてくれる

 スマートスピーカーには、さまざまな連携サービスが用意されています。たとえば、レシピサイトもそのひとつです。

 Google Homeは「楽天レシピ」、Amazon Echoは「クックパッド」や「ゼクシィキッチン」といったサービスに対応しています。音声でレシピサービスを使うということは、作っている最中に工程を読み上げてくれるのかなと思いきや、それができるのはAmazon Echoのクックパッドのみ。しかも、有料のプレミアム会員でないと読み上げ機能は使えないようなので、ちょっと残念です。とはいえ、クックパッドは1か月無料でプレミアム会員になれるので、試してみる価値はありそう。

Google Homeの場合、音声の認識中は操作部分が点灯する
Google Homeの場合、音声の認識中は操作部分が点灯する

 読み上げ機能がなくても、献立を提案してくれるのはなかなか面白いものです。楽天レシピでは、「OK、Google。楽天レシピにつないで」と話しかけるとサービスが起動し、使いたい食材を最大3つ言うだけで、その食材を使ったレシピを提案してくれます。ほかにも、ほかのユーザーがつくっているレシピを教えてくれるなど、自分で考えるのが面倒になってきたときにいいですよ。

 提案したレシピは自分のメールアドレス宛てに送信してくれるので、実際に作る際には手元のスマホやタブレットを見ながら料理します。

飲食店検索もできるが実用性にはやや欠ける

 スマートスピーカーでは、飲食店の検索サービスも利用できます。「食べログ」はGoogle Home、Amazon Echoの両方に対応しており、「駅名×ジャンル」を伝えると、食べログ内の情報から店を探して、クチコミを読み上げてくれます。

 「ホットペッパーグルメ」でも同じように、「エリア×食べたい物」をリクエストすると、該当する店舗を教えてくれます。より詳細な条件を加えて検索したいなら、Amazon Echoの「ぐるなび」を使いましょう。エリアとジャンルだけでなく、「個室の焼肉を調べて」といった条件の絞り込みも可能です。

現状の対応サービスはAmazon Echoのほうが多い。スマートスピーカーはインターネットにつながっているので、購入後も機能がどんどん追加されるのが魅力だ
現状の対応サービスはAmazon Echoのほうが多い。スマートスピーカーはインターネットにつながっているので、購入後も機能がどんどん追加されるのが魅力だ

 実際に使ってみた感想としては、結局は店の詳細をスマホやパソコンで調べることになるので、そこまで便利だとは感じませんでした。みんなで店決めをするときなどに、「ここ良さそうだね」と相談しながら使うのにはいいかもしれません。

 まだ使っていないものの気になっているのは、Amazon Echoの「スシロー」「すき家」の注文サービスです。宅配ではなく、店頭に取りに行く必要はありますが、これならスマホを使い慣れていない人でもスムーズに注文できて、店頭での待ち時間を短縮できるのがいいですね。

 スマートスピーカーはこれから対応サービスが増えていく段階です。スマホとは違い、持っていなくても困らないものではありますが、いろんな操作が声だけで完結できる手軽さには“未来”を感じるはず。ひと足お先にスマートスピーカーに触れて、自分なりの使い方を見つけてみませんか。

●著者プロフィール

取材・文/今西絢美

編集プロダクション「ゴーズ」所属。デジタル製品やアプリなどIT関係の記事を執筆するかたわら、“おいしいものナビゲーター”として食にまつわる記事も執筆中。旅先でその土地ならではのローカルフードを探すのが好き。