反則級のボリュームを誇る調布の名物料理「ナポとん」って何? 老舗とんかつ屋『とんかつ牧』で食べてきた!

反則級のボリュームを誇る調布の名物料理「ナポとん」って何? 老舗とんかつ屋『とんかつ牧』で食べてきた!
食楽web

●地元民に愛される創業55年以上のとんかつ屋が生んだ新しい料理「ナポとん」とは? 実際に食べに行ってきた。

 京王線つつじヶ丘駅から歩いてすぐのところにある商店街「富士見街」。15店舗ほどの小さな商店街なのですが、実は調布市で一番おいしいと噂の焼肉店や、平日でも近所の人たちが列を作る老舗和菓子店など、名店が立ち並んでいます。

 その中でも何かと話題に上がるのが、富士見街で店を構えて55年以上の老舗とんかつ屋『とんかつ牧』の名物メニュー「ナポとん」。大勢の大食漢たちを満足させてきたこの謎のグルメをご紹介しましょう。

寡黙な店主が一人で営むこだわりの店

『とんかつ牧』は寡黙と噂の男性店主が一人で営んでいます。ランチの開店時間と共に店に入ると、こちらを見ることもなく小さな声で「らっしゃい」。その様子に思わず心の中でガッツポーズ。元グルメリポーター、現グルメライターとして、これまで数えきれないほどの飲食店を取材してきた筆者には「寡黙な店主が一人でやっている店は高確率で大当たり(旨い)」という持論があります。

 “感じが悪い”と、寡黙や無口は全く意味が違います。『とんかつ牧』は後者。ワクワクしながら名物メニュー「ナポとん」を注文すると早速、予感的中の兆しが。

 なんと、注文が入ってから大きな豚肉の塊に包丁を入れ、一からとんかつを作り始めたんです。しかも桃色の豚肉のなんと美しいことか……。これは期待せずにはいられません。

 完成が近づくにつれ、食欲をそそる香ばしい香りが漂ってきました。