何がどう違う? シャトレーゼ・ビアードパパ・コージーコーナー・不二家のシュークリームを食べ比べてわかった美味しさの差とは?

実は全然違う各社のシュークリームの味

上から時計回りに不二家「金と銀のシュー」、コージーコーナー「ジャンボシュークリーム」、ビアードパパ「パイシュークリーム」、シャトレーゼ「ダブルシュークリーム」
上から時計回りに不二家「金と銀のシュー」、コージーコーナー「ジャンボシュークリーム」、ビアードパパ「パイシュークリーム」、シャトレーゼ「ダブルシュークリーム」

 まずは、一番高い199円の『ビアードパパ』の「パイシュークリーム」。ここが他と違うのは、なんといってもシュークリーム専門店だということ。他にもシュー生地にクッキー生地をトッピングしたものなど種類がありますが、今回購入したのはド定番の、シュー皮をサクサクのパイ生地で包んだ「パイシュークリーム」です。

 まずは一口。パイ生地なので、食感がすば抜けてサクサクしています。ほかの3つは、シュー皮オンリーなので、まず食感から大きく違います。

『ビアードパパ』の「パイシュークリーム」199円
『ビアードパパ』の「パイシュークリーム」199円

 ただ、外はカリッとしていても、中側のクリームに接した部分の皮はもっちりしているんです。このコントラスト、いいですね。また、中のクリームはバニラビーンズの香りが豊かで、これまた上品な味わい。そして、クリームは非常になめらかでクリーミー。

 卵と牛乳のオーソドックスなカスタードというより、プラスされている生クリームの量によるものなのか、非常に立地なクリーム感があります。

 続いて、『不二家』の「金と銀のシュー」です。こちらは最安値の108円。

『不二家』の「金と銀のシュー」108円
『不二家』の「金と銀のシュー」108円

 まず、シュー生地は、4つの中でもダントツでフワフワしていて、食感も非常に軽いです。スペックの重量を見ても69gと最軽量です。クリームはカスタードと生クリームが二層になったダブルクリームタイプ。

 このクリーム、とてもタマゴ感が強く、もったりしています。生クリームは入っていますが、バランス的にはカスタード強め。そして、全体的な印象としては昭和のシュークリームといった感じで、食べたあとの余韻がやや重たいです。

 続いて、シャトレーゼの「ダブルシュークリーム」129円。

シャトレーゼの「ダブルシュークリーム」129円
シャトレーゼの「ダブルシュークリーム」129円

 シャトレーゼのシュー生地は、『ビアードパパ』ほどではないにしろ、不二家やコージーコーナーのものよりはしっかりしていて、生地自体の香ばしさが際立っています。なおかつシュー生地自体にタマゴの風味を感じられるのは、特別飼育卵を使用しているからだと思われます。

 中のクリームは、カスタードとホイップクリームのダブルクリームタイプ。これは不二家と同じですね。こちらもカスタードの黄身の味が濃いのですが、こちらはホイップクリームもしっかり感じられて、カスタードとホイップクリームの味のコントラストを楽しめるタイプ。

 最後は、コージーコーナーの「ジャンボシュークリーム」162円。

コージーコーナーの「ジャンボシュークリーム」162円
コージーコーナーの「ジャンボシュークリーム」162円

 ジャンボというだけあって、重量103gと最も重いです。実際持ってみてもどっしりしています。でもシュー生地自体は薄めなので、中のカスタードクリームで重量を稼いでいるようです。このカスタードクリームもマゴの黄身の味が濃厚。しかもこれはカスタードクリームだけなので、その黄身の味わいを存分に感じられるタイプです。

まとめ

ブランドごとにこだわりが異なるシュークリーム。食べ比べるとよくわかります(食楽web)
ブランドごとにこだわりが異なるシュークリーム。食べ比べるとよくわかります(食楽web)

・『ビアードパパ』は、サクサクのパイ包シュー生地を楽しめ、クリームもリッチ。
・『不二家』は、皮の食感もクリームもすべて軽めながら、やや重たい食感。
・『シャトレーゼ』は、皮の風味もしっかりあり、カスタードとホイップの二層が絶妙なコントラストを形成し、繊細な味。
・『コージーコーナー』は重量級で、シュー生地よりカスタードクリームが主役。カスタードクリーム好きにはぴったり。

 というわけで、個人的には大のカスタードクリームが好きなので「コージーコーナー」が1番好みでしたが、みなさんはどれが好きですか?

(撮影・文◎土原亜子)