学生街で1.6kg超のデカ盛りメシに挑戦! 『チャイニーズレストラン 一番』(小平市)で「丼ぶりWセット」を食べてきた

ごはん大盛りにしなくても1kg超えだった!?「丼ぶりWセット」トータル1608g!

「丼ぶりWセット」1090円+ごはん大盛り170円。ハーフラーメンって書いてあったけど、軽めの1杯分ほどのボリューム
「丼ぶりWセット」1090円+ごはん大盛り170円。ハーフラーメンって書いてあったけど、軽めの1杯分ほどのボリューム

 目の前にやってきたのは、ツヤッツヤの肉ニラ丼にラーメン、そして唐揚げ&サラダ。早速計測です。肉ニラ丼、ラーメン丼共に直径18.5cmの器で、肉ニラ丼は高さ約9cm、重さは799g。ラーメンは549g。そしてミニカラは高さ約8cmで260g(全て器の重さを除く)。トータル1608g。

 おそらくですが、ゴハン大盛りにしなくても1kg超え。知らない人が見たら、ラーメン頼んだ人と丼頼んだ人が唐揚げシェアで頼んだんだろうな~って思う量です。1人前のセットだがどう見ても2人前。ラーメン、これでハーフなんだ。ということは、並盛りや大盛り、どうなっているんだろう。気になる~。

タレしみしみのゴハン。ほぼ噛まなくていいからスイスイ食べちゃう。でラーメンのスープで口の中リセット。幸せ~
タレしみしみのゴハン。ほぼ噛まなくていいからスイスイ食べちゃう。でラーメンのスープで口の中リセット。幸せ~

 計測を終え、早速一口! まずは肉ニラ丼。豚肉とニラたっぷりのあんが、トロッとゴハンに絡み、うまさが一気に口の中に広がってきます。醤油ベースの味付けで、ガーっとかっこみたくなる美味しさ。ある程度食べたところで今度はラーメン。これがシンプルスッキリ王道中華そば。肉ニラ丼の濃いめの味わいとスッキリ味のスープが絶妙なバランス。太めのメンマもいいっ!

 そしてミニカラの唐揚げは、パリッパリ食感。甘さの奥にほのかに酸味のある味わいです。なぜだろう。初めて食べにきたのに懐かしい美味しさ。ワイルドなボリュームでしっかりした味付けだけれど、どこか癒される、なんかホッとする美味しさです。

強力な火力で一気に仕上げていく。山盛りだったニラが、あっという間にトロトロに(食楽web)
強力な火力で一気に仕上げていく。山盛りだったニラが、あっという間にトロトロに(食楽web)

「肉ニラ丼は豚肉とニラ、醤油ベースの味付けですね。ラーメンは昔ながらのラーメンと言いますか、鶏と豚のスープに、ややちぢれているストレートの麺になります。唐揚げは甘辛揚げ。揚げた後に甘辛いタレで味をつけているんですよ」と話すのは店主の谷原庸介さん。

 店には50年前に台湾で料理を学んだ際の証書が飾ってあります。ということは、ここは台湾料理のお店なの?「いえいえ、台湾料理専門ではないですよ、それこそなんでも作っていますから」とにっこり。「うちはね、中華でも和風にアレンジしているんです。料理によっては香辛料を入れずにシンプルにするとか。だから台湾とか中華、とかではなく、オリジナルの味になります」。なるほど。中華がベースだけれど、繊細な味付けなどは店主の谷原さんのオリジナル、ということなんですね。

麺はストレート寄りの細麺。大ぶりのチャーシューも、もちろん自家製。スッキリとした味わいが肉ニラ丼と合う!
麺はストレート寄りの細麺。大ぶりのチャーシューも、もちろん自家製。スッキリとした味わいが肉ニラ丼と合う!

 そもそも、なんでこんなにボリュームのあるセットを始めたんですか?「元々は丼メニューに唐揚げをつけたことから始まったんですが、ボリュームを多くしたら喜んでいただけて。単品じゃ飽きちゃうけれど、交互に食べることで楽しめるからね。だから毎日食べに来る人や、1日2回食べに来るお客さんもいるんですよ」と店主。

 ちなみにご飯を大盛りにした場合は+300gになるとのこと。ということは、ゴハン並盛りだったらトータル1.3kgだった、ということになります。トータル1.3kgを1日2回食べに来るとは、すごいお客さんだ~。

 ご主人こだわりの味付け。だから市販のタレやソースなどは一切使わず、全て1から手作り。回鍋肉のタレなどは1時間かけて煮込んで作るなど、一つ一つ丁寧に、かつスピーディに調理しているとのことです。「常連さんがきたらその人の好きな味付けで作りますね。この人は薄味が好きとか、辛いのが好きとかね」。

 ミニカラの唐揚げの甘辛ダレも、辛いものが苦手な人には前もって伝えれば辛さ抜きで作ってもらえるそうです。「うちは融通がきく店なんですよ」と笑顔で話す店主。

「後継者募集中! 料理も教えますよ。希望の方はご連絡ください」(店主の谷原庸介さん)
「後継者募集中! 料理も教えますよ。希望の方はご連絡ください」(店主の谷原庸介さん)

 今回は肉ニラ丼にしましたが、店主曰く「うちの料理は全てがおすすめだから、いろんなものを食べてほしいですね。焼肉丼も美味しいし、回鍋肉丼もなす味噌丼も、どれを選んでも間違いないから。あとね、ビールのおつまみ、とかなら、豚の唐揚げがおすすめ、カリッとしていていいですよ。人気があるのはガーリックチャーハンや焼肉定食ですが、常連さんからはカツカレーも評判がいいですね」。

 ちなみにほとんどのメニューはテイクアウト可能&持ち帰りOK。食べきれなかった場合は持ち帰るのもアリです。1967年10月創業、55年もの間地元の人たちに愛され続けている『チャイニーズレストラン 一番』。ご夫婦で長いこと続けているお店ですが、そろそろ80歳を迎えるので引退も考えているとのこと。学生時代によく食べにきていたなど、思い出のある人は、早めに再訪するのがおすすめ。

 次回は人気の高い「ガーリックチャーハン」や、テレビでも紹介された「一番ランチ」も食べたいなぁ。でもまずは、肉ニラ丼以外の3つを攻めるべきか。何度も通って、常連さんになりたくなる、アットホームな雰囲気のお店でした。

(取材・文◎いしざわりかこ)

●SHOP INFO

チャイニーズレストラン 一番外観

店名:チャイニーズレストラン 一番

住:東京都小平市たかの台34-3
TEL:042-341-6630
営:11:00~22:00(L.O.21:20)
休:月曜、火曜