行列のできるデカ盛りラーメン約2kg!『らーめん豚島』で「大ラーメン・全マシ」を食べてきた

ツヤツヤ・トロトロの黒アブラがインパクト大!「大ラーメン(全増し・黒アブラ)」1965g

「大ラーメン」1000円。「ヤサイ」「アブラ」「カラメ」など全増し、そしてアブラは「黒」。このアブラがヤサイをさらにおいしくしてくれる
「大ラーメン」1000円。「ヤサイ」「アブラ」「カラメ」など全増し、そしてアブラは「黒」。このアブラがヤサイをさらにおいしくしてくれる

 目の前に登場したのは分厚いチャーシュー、山になっているヤサイ、そして褐色の背脂が力強い印象の一杯。早速計測です。直径23.5cmの器に高さ約18cm、重さは1965g(器の重さは除く)、チャーシューの厚みは約2cm。威風堂々、絵力が強い、見るからにストロング感溢れるラーメンです。

 うぉ~、すごい~! と思っていたけれど、カウンターで一緒に座っているお客さんの元にも、これと同じものがどんどん運ばれている。1~2人が並でヤサイ普通だったけれど、後の人はみんな増しで頼んで、このボリュームを平然と食べている。この店、大喰いさん率高くないかっ? カップルも普通に全増しで食べているから男女関係なし。すごいぞこの店!

背ガラやゲンコツなどをじっくり煮出したスープ。最初は澄んでいるが、途中から背脂でより濃厚な味わいに
背ガラやゲンコツなどをじっくり煮出したスープ。最初は澄んでいるが、途中から背脂でより濃厚な味わいに

「スープはもちろん豚骨。背ガラ、ゲンコツ、ヤサイなどで作っています。かえしは醤油ですね。麺は極太の縮れ麺。手もみをしてから茹でています。具はもやし、キャベツ、豚の腕肉のチャーシュー、そして背脂ですね。豚肉は最低3時間トロトロになるまで煮込んでいます。これがスープの旨みにもなるんですよ」と話すのは店長の渡部さん。

 スープの仕込みは3段階。最初はガラなどを10~12時間炊いて、次の日も煮込んで骨の髄から旨みを出すなどじっくり作り上げているとのこと。スープ自体に油は足しておらず、スープ、麺、具を盛りつけた最後に、背脂入りのザルをお玉でゴリゴリッと濾して散らして完成です。

手もみの縮れ麺は、スープともよく絡む。序盤は引っ張り出すの、ちょっと大変。湯気もブワッと出てくる~!
手もみの縮れ麺は、スープともよく絡む。序盤は引っ張り出すの、ちょっと大変。湯気もブワッと出てくる~!

 完食するためのアドバイスを店長に聞くと「先に豚、なぜなら厚切りにしているから、美味しく食べるなら先に食べる。後半になると楽しめなくなってくる場合があるからね。最初に豚、ヤサイをある程度やっつけてから麺!」とのこと。

 そして最後まで美味しく味わうのにぜひ知っておきたいのが「裏ボタン」。券売機に「0円トッピング」のボタンが登場することがあり、これを押すと、カレーたぬきやガラムマサラ、紅生姜、キムチなどの無料トッピングがもらえるとのこと。今のところ毎日お遊び感覚で出しているそうなので、「気が付いたらお得ですよ~」(店長)。確かに知っていると得する! 

 また、卓上には刻みニンニクを置いてあるので「入れ放題! ドバッと入れちゃって!」。スタミナをつけるには、やはりニンニク増量!? 脂が溶けて濃厚まろやかになったスープに、ニンニク追加はいい味変です。

「うちは接客が優しいG系の店(笑)。わからないことがあったらどんどん聞いてください」(店長の渡部(わたぶ)さん)(食楽web)
「うちは接客が優しいG系の店(笑)。わからないことがあったらどんどん聞いてください」(店長の渡部(わたぶ)さん)(食楽web)

 もやしよりも太い縮れ麺はムッチムチだし、ホロホロの分厚いチャーシューは尊い。醤油がしっかりきいてキレのあるスープは、背脂が溶けると徐々に濃厚な味へと変化。そこで生ニンニクを投入すると、ニンニク効果でピリ旨に進化! 背脂はたっぷりなのに、スープ自体がすっきりしているのともやしが大量なので、むしろいいアクセントに。本当に美味しい~。

 開いてすぐ満席になるのも納得の美味しさだった『らーめん豚島 溝の口店』。次回は「麻辣ラーメン」にするか、「汁なしまぜそば」にするか、それとも自由が丘にある本店に食べに行くか。この日の限定ラーメンは「塩昆布つけ麺」。さっぱりしていそうでそれも気になる。溝の口に来る、または田園都市線に乗ったら、また食べにきたいと思います!

(取材・文◎いしざわりかこ)

●SHOP INFO

らーめん豚島 溝の口店外観

店名:らーめん豚島 溝の口店

住:神奈川県川崎市高津区溝口2-9-5 トルチェヴァリ 2F
TEL:非公開
営:11:30~16:00、17:30~21:00(L.O.20:30)
休:なし