からあげの常識が覆される! 高級和菓子のような“おもたせ”専用からあげを神楽坂で食べてきた

テイクアウトからあげの常識が覆される! 高級和菓子のような“おもたせ”専用からあげを神楽坂で食べてきた
『神楽坂 斉唐』の「から揚げのおもたせ」 | 食楽web

 からあげは4つの「お」を持つ万能食――。

 これはカラアゲニストとして、日々“から活=からあげ探索活動”を行う筆者が、からあげの特徴を人に伝えるときに使うフレーズです。つまり「おかず・おつまみ・おやつ・おみやげ」で活躍する料理という意味ですが、今回は「おみやげ」としてのからあげにスポットを当てたいと思います。

 コロナ禍を契機とするテイクアウト専門店の急増により、からあげを手土産にする機会も多くなってきました。しかし、今回ご紹介するお店は、いわゆる一般的なテイクアウト店とはかなり趣が異なります。

『神楽坂 斉唐』。高級なたたずまいの店構え
『神楽坂 斉唐』。高級なたたずまいの店構え

 それが東京・神楽坂にある『神楽坂 斉唐』。今年5月9日にオープンしたばかりで、からあげのテイクアウト店とは思えぬかなり高級感漂うたたずまい。

 聞けば店主の斉藤利江さんは名古屋市で生まれ、福岡県豊前市に嫁ぎ、その後は北九州市で長らく過ごした人です。名古屋といえば手羽先からあげで有名な土地。また嫁ぎ先の豊前市は”からあげの聖地”である大分県中津市の目と鼻の先で、周辺にはからあげの名店が多数あります。つまり、店主は美味しいからあげを知り尽くしている人なのです。

 事実、この店ではからあげに醤油ダレ、塩ダレ、柚須胡椒ダレなど5種類のオリジナルの漬けダレを使い分けており、食材も調味料もすべて国産というこだわりぶり。お弁当やおにぎりも提供しており、使用する米は”からあげの聖地”中津の耶馬渓地区でつくられたもの。もちろんいずれの料理にも添加物や保存料は不使用。

 まさにテイクアウトからあげ店のイメージを覆すお店なのです。というわけで、いざその魅力をご紹介していきたいと思います。