一部でプロ級の舌を持つと噂のタクシー運転手・荒川治さんに教えてもらう、東京・B級グルメ案内。今回は、荒川運転手が、「来店すると、必ず2杯は食べる」という入谷の『麺処 晴』。では、さっそく道案内をお願いしよう。

日比谷線「入谷」駅から徒歩1分の場所にある『麺処 晴』。僕は、この店を訪れると、種類の違う2杯の「そば」を必ず食べます。それくらいスルスルっと食べられる“絶品煮干しそば”なんです。
メニューは、定番として「中華そば」「濃厚そば」「塩そば」の3種類があり、それぞれ、具材全部乗せの“特製バージョン”があります。
解説すると、「中華そば」は醤油味、「濃厚そば」は濃厚スープ、そして「塩そば」は塩味となりますが、基本は店主の大城さんが丁寧に取った煮干し出汁が決め手です。一口に煮干しと言っても、その時々によって全然違う煮干しを使用しているそうで、その微妙な味わいの差も楽しみ。
また、その日の「限定そば」もあり、まったく違う表情のスープを楽しめます。お店の公式Twitterで、その日のスープが何かチェックしておくとよいと思います。

ご存知の方も多いと思いますが、『晴』さんは“ラオタ(ラーメンオタク)”にとっては知らない人はいないほどの超人気店。「中華そば」や「濃厚そば」がよく出るようです。僕もその2つをよく食べます。ただ、マニアックな味というより、誰もが食べやすくスッキリと作ってくれていると思います。くどくないから毎日食べられるし、「連食」、つまりおかわりする人が結構いるんです。
夏の間は「冷やしそば」という時期限定メニューがあって、僕も「濃厚そば」もしくは「中華そば」を食べた後に「冷やし」をいただいていました。つまり、『晴』さんの最大の特徴は、何と言っても“おかわりをしたくなるラーメン”ってことなんです。