旨い店はタクシー運転手に訊け!2杯は確実!どハマりする『晴』の絶品「煮干しそば」

「塩そば」で味わう絶品煮干し出汁!

「塩そば」780円とチャーシュー250円。麺は140g。
「塩そば」780円とチャーシュー250円。麺は140g。

 今回、僕があえてオススメしたいのは「塩そば」です。何回も通っているからひねっているわけではなく、むしろ初めて訪れる人に食べてほしいんです。

 「塩そば」は、丁寧に取った煮干し出汁の味がクリアに感じられ、奥深い甘みもしみじみと味わえます。B級グルメ好きの僕が言うのもなんですが、「洗練、繊細、上質」な味というのでしょうか。シンプルに煮干しの旨さを味わえるので、“煮干し初心者”の人も絶対にハマると思います。

 煮干しのガツンとした味があっても、“苦味”がなく、脂もしっかりあるけど“くどさ”がない。だから、すぐに2杯目をおかわりしたくなるはずです。その際、もう1杯には、ぜひ「和え玉」を食べていただきたいです。

写真左は「塩そば」のスープ、写真右が「濃厚そば」のスープ。『晴』はオープン当初「つけ麺」の店で、その濃厚なスープが、「濃厚そば」の元になっているそうです。
写真左は「塩そば」のスープ、写真右が「濃厚そば」のスープ。『晴』はオープン当初「つけ麺」の店で、その濃厚なスープが、「濃厚そば」の元になっているそうです。

 一般的に「和え玉」や「替え玉」というと、最初の1杯の器の残った汁に入れてつけ麺のように食べる、というイメージだと思います。もちろん極上のスープを残したくない気持ちはわかりますので、その考えは大正解だと思います。

 でも、このお店では、僕はあえて、そうはしません。なぜなら、まず、1杯目のスープが美味しすぎて飲み干してしまうからです(笑)。もちろんそれだけではなく、ここの「和え玉」は、それ自体が単体でめちゃくちゃ美味しいからです。

「和え玉」200円。1杯目を食べ終わった人だけが、お店の人に声をかけて注文することができる。醤油味か塩味を選択。
「和え玉」200円。1杯目を食べ終わった人だけが、お店の人に声をかけて注文することができる。醤油味か塩味を選択。
和え玉の食べ方です。
和え玉の食べ方です。

 『晴』の「和え玉」は、通常のそばと同様の量の140gで出てきます。これは、油とタレ(醤油もしくは塩味)で味付けされています。具材には、自家製チャーシューと玉ねぎが少々。僕はこれに、卓上の胡椒と、ほんのちょっぴりお酢を入れて、軽くかき混ぜてそのままいただきます。

 いわゆる“油そば”スタイル。これ1品で、店を出してもいいのでは? と思うくらいハイレベル。油っぽくなく、カエシのタレが強めで病みつきになる美味しさです。

「和え玉」は、油とカエシの醤油ダレをかける。
「和え玉」は、油とカエシの醤油ダレをかける。
僕は「塩そば」の後は「和え玉」の醤油ダレを選択します。お酢を少し垂らして、よくかき混ぜていただきます。
僕は「塩そば」の後は「和え玉」の醤油ダレを選択します。お酢を少し垂らして、よくかき混ぜていただきます。