世界の“朝ごはん”が楽しめる「WORLD BREAKFAST ALLDAY」に行ってきた

朝ごはんに表れる“その国らしさ”に注目

 ワールド・ブレックファスト・オールデイは、国をテーマにて2か月ごとに食べられる朝ごはんが変わるレストランです。何を隠そう、筆者自身もこのお店の大ファンで、気になる国が特集されるたびに訪れています。そんなこちらのお店のコンセプトは、「朝ごはんを通して世界を知る」。

店の外には朝ごはんメニューの看板が。イングリッシュ・ブレックファスト(1,500円)、アメリカのパンケーキ(1,500円)、スイスのミュズリー(1,000円)はレギュラーメニューとなっている。
店の外には朝ごはんメニューの看板が。イングリッシュ・ブレックファスト(1,500円)、アメリカのパンケーキ(1,500円)、スイスのミュズリー(1,000円)はレギュラーメニューとなっている。

 木村さんは、こちらのお店をスタートする6年前から、栃木県の日光市でゲストハウスを運営されていました。そのゲストハウスには外国人ツーリストが多く、彼らとの会話をきっかけにワールド・ブレックファスト・オールデイは誕生したそうです。

同店を紹介するレシピブックは2冊出ており、「WORLD BREAKFAST ALLDAYの世界の朝ごはん」では、オープンに至る経緯も紹介。最近発売された「WORLD BREAKFAST ALLDAY おうちで作る世界の朝ごはん」では、スペイン、台湾、トルコなど10か国の朝食が紹介されている。
同店を紹介するレシピブックは2冊出ており、「WORLD BREAKFAST ALLDAYの世界の朝ごはん」では、オープンに至る経緯も紹介。最近発売された「WORLD BREAKFAST ALLDAY おうちで作る世界の朝ごはん」では、スペイン、台湾、トルコなど10か国の朝食が紹介されている。

「外国人ツーリストとの何気ない雑談で、『普段はどんなものを食べているのか?』というのをよく聞いていたんです。何を食べているかを聞くだけで、どんな国なのかがイメージしやすいんですよ。とくに、朝ごはんにはその国らしさが凝縮されている印象でした。日本でも、朝ごはんは毎日ほぼ変わらない献立だと思うのですが、それは海外も同じ。飽きないメニューを毎日食べているんです」(木村さん)

 そんな同店が最初に特集した国はヨルダン。オ─プン時はほかの店がやっていないような国にしようとヨルダンに決めたのだとか。もちろん、単に見栄えがいいだけではなく、“伝えたいこと”があるかどうかを基準に国を決めているそうです。

記念すべき最初の朝ごはんはヨルダンだった。ひよこ豆のペーストのホンモスや、なすのペーストのババガヌーシュ、豆コロッケのファラフェルなどをピタに挟んで食べる。
記念すべき最初の朝ごはんはヨルダンだった。ひよこ豆のペーストのホンモスや、なすのペーストのババガヌーシュ、豆コロッケのファラフェルなどをピタに挟んで食べる。

 これまで27か国を取り上げてきており、ヨーロッパを特集したら、次は南米というふうに、紹介する土地はバラバラ。また、夏はスパイシーな料理、冬は暖かい料理といったように、日本の四季にも合わせているのだとか。だからこそ、何度訪れても驚きがあるんですね。

筆者が初めて同店を訪れたのは、2015年9月のモロッコの朝ごはんだった。実際にモロッコを訪れたあとだったので、旅を追体験できるのがうれしかった。
筆者が初めて同店を訪れたのは、2015年9月のモロッコの朝ごはんだった。実際にモロッコを訪れたあとだったので、旅を追体験できるのがうれしかった。