
飲食店でたまに見かける『まかない』から産まれたメニューという文言。元々は、従業員のために作られていた料理で、あまりの美味しさに正規メニューに昇格したという料理です。
そんなまかない料理、当然昔からあるもので、今ではすっかりおなじみのオムライスや中華丼は、諸説ありますが、まかないから生まれたと言われる日本独自のメニューと言われています。
そして、町中華や定食屋のまかない料理の一つとしてあげられるのが「カレーチャーハン」です。店自体のメニューにカレーとチャーハンがあっても、メニューとして「カレーチャーハン」があるのは実は、東京都内でも数が少なく希少な一品なんです。
そもそも、チャーハンにカレーがかかっているのが「カレーチャーハン」か、カレーのスパイスがしっかりきいた、ドライカレー風チャーハンが「カレーチャーハン」かなど定義が難しい料理です。今回はそんな「カレーチャーハン」のルーツを探るべく人気店、錦糸町にある『生駒』に向かいます。
味・ボリュームに大満足の「パーコーカレーチャーハン」

JR錦糸町駅から徒歩12~13分ほど、京葉道路沿いにある『生駒』。おそらくですが両国駅、都営新宿線の菊川駅からもほぼ同じぐらい。創業48年、地元で愛され続けている台湾料理のお店です。
「カレーチャーハンはテイクアウトも含めて1日40~50食は出るね。麻婆カレー飯との2つが、一見さんに人気だよ」と話すのは店主の小池さん。常連さんは「スタミナ麺」(750円)が人気とのこと。ということは、遠くからカレーチャーハンまたは麻婆カレー飯を食べにお客さんが訪れる、ということですね。
10年前から始め、5~6年前に改良を重ねて完成したというカレーチャーハン。果たしてどんな味なのか?