突然ですが、皆さんは「ニューウエーブ・ジンギスカン」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? これ、羊好きの間で生まれた言葉なんですが、羊肉に対する深いリスペクトと知識を持ち、それを積極的に広めようとする、そんな態度の新しいジンギスカン店を指します。
こうした店は、国内外の産地の厳選した羊肉を扱っています。肉の旨さは言うに及ばず、つけダレやサイドメニュー、そして野菜に至るまで、羊肉にぴったりハマるものを考え抜いているお店が多いんです。だからといって、肩がこるような堅苦しさはなく、あくまで気楽に過ごせます。
さて、そんなニューウエーブ・ジンギスカン界に、新星が誕生しました。2回目の非常事態宣言の直前ごろ、コアな羊肉好きたちが「新名店だ!」とSNSでざわついていた店で、その名も『ジンギスカン慶彦』。東京の大森に2020年6月にオープンしました。さっそく行ってみると、そこは羊の煙と香りに包まれた羊の楽園でした。