最近話題の「樽熟成焼酎」って知ってる? 『IMADEYA SUMITA』(錦糸町)で唯一無二の味わいを堪能してきた

芋焼酎「天使の誘惑 シェリー樽」の樽熟成はストレートで

「天使の誘惑」800円。酸味と甘さのニュアンスを楽しんで
「天使の誘惑」800円。酸味と甘さのニュアンスを楽しんで

 まず1杯目は、「天使の誘惑 シェリー樽」。鹿児島県、西酒造の芋焼酎をシェリー樽で熟成したもので、薄い琥珀色。余韻にはほのかな甘みや上品な旨みが感じられます。「酸味と甘さのバランスがいいですね。ソーダ割りも美味しいですが、ストレートで飲むと、プレミアム焼酎の良さを感じられますよ」(石井さん)。

麦焼酎「青鹿毛(あおかげ)原酒」はロックでゆったり味わう

「青鹿毛 原酒」600円。麦焼酎ならではのロースト感を
「青鹿毛 原酒」600円。麦焼酎ならではのロースト感を

 続いて2杯目は宮崎県、柳田酒造の「青鹿毛(あおかげ)原酒」。「蔵にお願いして、原酒で販売しています」(石井さん)。焼酎界の発明王と呼ばれる杜氏が手がける麦焼酎で、力強く、奥深いコクと風味が特徴です。「なので、甘いチョコレートとかと合わせるのもいいですよ」(石井さん)。原酒が飲めるのはおそらくイマデヤのみとのこと。

黒糖焼酎「長雲一番橋 原酒」はソーダ割りで軽やかに

「長雲一番橋 原酒」600円。さっぱり、スッキリ飲みたい時に
「長雲一番橋 原酒」600円。さっぱり、スッキリ飲みたい時に

 そして3杯目。鹿児島県・山田酒造の「長雲一番橋 原酒」。奄美のテロワール(土地の性質・個性)を表現する、黒糖焼酎の代表格。黒糖をそのままかじったような香りと旨みが口いっぱいに広がる焼酎です。「フローラルな香り、そしてマンゴーっぽい、トロピカルな味を感じて欲しいですね」(石井さん)。ハイボールで飲むのも、蔵元公認でオススメとのこと。

フードホール内なのでカウンター席もある。座ってゆっくり味わうことも可能
フードホール内なのでカウンター席もある。座ってゆっくり味わうことも可能

「焼酎を樽熟成することで、香りはより強く、そしてまろやかな味へと進化するので、焼酎が苦手な人、または焼酎をあまり飲み慣れていない人にも、イマデヤオリジナルの樽熟成をぜひ味わっていただきたいですね。ウィスキー派の人にも、気に入っていただける美味しさですよ」(石井さん)。

 確かに、今までの焼酎の概念をガラッと変える、複雑な香り、そして華やかな味わい。焼酎というより、ウィスキーやバーボン、スコッチを飲んでいるような感覚です。これが樽熟成効果? 確かに、まろやかで、上品な旨みがアップしているのを感じます。

 ちなみに、店にはお酒に合うおつまみもあり、「薩摩鶏の炙り 自家製生七味和え」(500円)は焼酎との相性◎。他にも“千葉県のこだわりおつまみ”として、「千葉産直 大人の蒲焼」(500円)や「枝豆バーニャカウダソース」(300円)なども。フードホール内なので、他のお店のハンバーガーや海鮮丼などを買ってきて、一緒に楽しむのも良さそうです。

 角打ちコーナーで楽しんだ後は、物販コーナーもチェックを。蔵元や作り手とのつながり、1本の物語を大切にしながら、日本酒、焼酎、ワインを中心に約1,000種の豊富なラインアップの中から購入することができます。

 ちなみに焼酎の樽熟成のラインナップは「当店のオーナーが、1つ1つ蔵元を回り、厳選して樽熟成にしたものなんですよ」(スタッフの神尾さん)とのこと。蔵元や作り手とのつながりから生まれたものなんですね。

 最近では蔵元独自で作る樽熟成の焼酎も見かけるようになってきましたが、それぞれの個性を知って、飲み比べができるのは酒店併設の角打ちならでは。バニラの香り、そしてナッツやキャラメルのような、どこか芳ばしさも感じる樽熟成の焼酎。ボトルでいきなり買う前に、一度『イマデヤ スミダ』で飲み比べをして、自分好みの一杯を見つけてみませんか?

(撮影◎小嶋裕 取材・文◎石澤理香子)

●SHOP INFO

IMADEYA SUMIDA(イマデヤ スミダ)

店名:IMADEYA SUMIDA(イマデヤ スミダ)

住:東京都墨田区江東橋4-27-14 錦糸町パルコ 1F
TEL:03-5669-0027
営:11:00~23:00(L.O.22:30)
休:錦糸町パルコに準ずる
※価格は全て税抜