3店舗が入れ替わる!? まさかのシェアハウス型カレー店『とびうおKitchen』に潜入してきた!

「鰹だしスリランカカレー」と「あご酒」がベストマッチ!

「ノンベジプレート」950円
「ノンベジプレート」950円

「ノンベジプレート」の内容は、その時々で変わるそうですが、今日は、バスマティライスの上に、チキンカレー、レンズ豆のカレー、ジャガイモのココナッツ炒め、玉ねぎのアチャール(漬物)、青菜のサンボル(ふりかけ状の和え物)、キャベツのマッルーン(刻んだ炒め物)、トマトのココナッツオイル炒めだそうです。

 副菜の説明を聞いていると、「漬物」や「ふりかけ」「和え物」といった言葉が出てきて、日本食と似ています。

「スリランカの料理は、モルディブ・フィッシュのような“だし”の旨み成分が料理に多用されているし、主食もお米ですから、日本人の食スタイルと似た発想があると思います。スパイスを使っていても、お味噌汁のようにほっこり和む穏やかな味で、日本人の舌によく合いますよね。それともう1つ、うちの店では“あご酒”を出しているんですが、これがスリランカ料理にとても合んですよ」

とびうおと日本酒の「あご酒」650円

 そういえば、店名の前に“スリランカカレーとあご酒”とついていましたっけ。お昼ですが、せっかくなので「あご酒」も飲ませていただきました。得も言われぬ香ばしい香りにそそられ、一口飲んでみるとほろ苦さの中に日本酒の深い甘みが広がります。さきほどまでランチ定食だった「ノンベジプレート」を一緒にいただくと、確かにあご酒によく合う“肴”になりました。

 そうそう、大事なことを忘れていました。例のシェアスタイルについて聞いてみなくては。

『とびうおKitchen』は一昨年前の9月に女性がオープンしたお店だそうですが、その方が別の仕事の都合で続けられなくなり、鈴木さんが2代目として引き継いだのだそう。

「とはいえ、僕も別の仕事を持っているんです。毎日、店を開けるわけにもいかず。そんな折、今年2月からイベントを中心に料理を作っていた南インドミールスの『とら屋食堂』さんと、ラオス料理の『ラオス食堂』さんとご縁があって、3つの店でシェアすることになったんです。たまたま3~4月中旬は、『ラオス食堂』さんがラオスに行っているので、今は2店で入れ替わりやっていますが、5月からはまた3店でくるくる回転営業しますよ」

 営業日のカレンダーを見せてもらうと、昼は『とら屋食堂』、夜は『とびうおKitchen』という日やその反対の時もあります。お互いに仕込みがあるので、昼夜で入れ替わるときはドタバタ劇場のようだと笑う鈴木さん。

「夜は、お酒のおつまみも豊富で、ときどき映画や音楽、トークイベントもやっているんですよ」とも。
 そういえば西荻窪といえば、文化人の街としても知られています。こんな新しいシェアスタイルのお店も、西荻ならではかもしれません。ますます興味が湧いてきました。ならば、次は『とら屋食堂』さんの日にも食べに行こうと決心。

「とら屋食堂さんのとらさんという方は面白いですよ」と意味深な鈴木さんの言葉を信じて、訪店してみます!

(取材・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

スリランカカレーとあご酒とびうおKitchen

店名:スリランカカレーとあご酒 とびうおKitchen

住:東京都杉並区西荻北3-18-6
TEL:03-6454-7745
※営業日については公式ホームページなどを参照のこと
http://www.tobiuo-kitchen.com/
https://twitter.com/tobiuokitchen
https://www.facebook.com/tobiuo.k/