「博多風からあげ」ってどんな味? 『からあげ八ちゃん』(湯島)で九州醤油の旨さ際立つ絶品からあげを食べてきた!

甘さが際立つ!これぞ九州醤油の味!

からあげ定食(850円)。味噌汁はおかわり自由です
からあげ定食(850円)。味噌汁はおかわり自由です

 オーダーしたのは「からあげ定食」(850円)です。からあげの味は、「たれ」、「たれこしょう」、「たれ一味」、「たれ韓辛」、「たれにんにく」、「特製塩」、「特製ポン酢」という7種類から好きなものを選べます。まずはベーシックなものから食べてみるべく、味は「特製塩」を選びました。

 からあげは、やや大きめサイズのものが4個。「特製塩」は別の器に盛られていて、自分で振りかけたり、肉をつけて食べるようになっています。

 衣は「シャリッ!」とした歯ざわり。爽快な音が脳内に響き渡る、まさに悩殺系の咀嚼音です。そして、その衣が唇に触れたときの心地よさといったら! 油っぽさがほぼなく、そしてほんのりと温かい。しっとりとした感触もあり、ホッとするようなやさしさを覚えます。衣の段階で体がとろけそうなウマさにやられてしまいました。

肉汁がじんわり。ここに肉の旨みと九州醤油の美味しさがしっかりと染みています
肉汁がじんわり。ここに肉の旨みと九州醤油の美味しさがしっかりと染みています

 また、鶏肉も絶妙なやわらかさで実にウマし。ちょっと弾力もあって、噛むほどに肉の旨みがしぼり出されてくる感じ。秘伝のタレに3日間漬け込んでいるそうですが、この味付けがとにかくスゴい。

 食べた瞬間「なるほど、これが博多風か!」と思わず納得してしまった筆者。濃いめで甘さも感じる肉の味わいが唯一無二なのです。ご承知の通り九州の醤油は甘め。その醤油を使用しているからこそのコク深さと甘み、上品な醤油の風味がしっかりと染みています。これは関東エリアではなかなかお目にかかれない味です。「ウマい!」のひと言につきますね。

「特製塩」は別皿で提供されます
「特製塩」は別皿で提供されます

 とりわけ、筆者が選んだ「特製塩」は、からあげにふりかけて食べると、“旨しょっぱい”味になって、美味しい刺激がグーンと増します。

人気の「たれこしょう」は白いご飯必須!

追加オーダーしたのは「たれこしょう」。甘辛くてご飯によく合う!
追加オーダーしたのは「たれこしょう」。甘辛くてご飯によく合う!

 からあげは追加オーダーが可能です(1個150円)。からあげを1個から追加できるのは、ありがたいシステムですね。7種類の味があるので、全部試してみたくなります。

 筆者はこちらでも特に人気という「たれこしょう」を2個、お願いしました。このからあげ、白いご飯がよく似合う! 甘辛いタレとゴマの食感が絶品です。しかも衣がタレに負けておらず、カリッとした歯ざわりがしっかり残っています。皮部分もパリッとしていて実に美味。

 思わずご飯にのせて食べてしまいました。美味しいタレがご飯にもしっかり乗り移って、からあげ1個でご飯1杯軽くいけそうです。

思わずご飯にのせてみました。白いご飯がよく似合う色合いです
思わずご飯にのせてみました。白いご飯がよく似合う色合いです

 というわけで、謎の博多風からあげは、九州醤油の美味しさが際立つ絶品からあげでした。忘れたころに突然、無性に食べたくなるやみつき系のからあげでした。

●SHOP INFO

店名:からあげ八ちゃん

住:東京都文京区湯島3-33-9小能ビル1F
TEL:03-6284-2133
営:月~金11:00~15:00、17:00~22:00(21:30LO)
土17:00~22:00(21:30LO)
休:日・祝

●著者プロフィール

松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。