みりんは江戸時代は飲み物だった! 東京最古の造り酒屋が造る“飲むみりん”ってどんな味?

みりんは江戸時代は飲み物だった! 東京最古の造り酒屋が造る“飲むみりん”ってどんな味?
食楽web

 創業1596年という東京最古の造り酒屋『豊島屋』を運営する『神田豊島屋』では、6月28日より“飲む蜜醂(みりん)”である麹のリキュール「Me(ミー)」の発売を開始しました。

 みりんといえば料理に欠かせないアルコール系の調味料としてお馴染みですが、実は江戸時代の頃は「蜜醂酒」や「蜜醂酎」と呼ばれる高級酒として長らく親しまれていたもの。『豊島屋』ではみりんの原点に立ち返り、本来のお酒として飲む「Me」を開発し、今回の販売に至ったんだそうです。

「Me」は原材料にもち米、本格焼酎、米麹を使用(すべて国産)。醸造アルコールを海外産から国産焼酎にすることで、米が持つ本来の美味しさを引き出し、その味わいは格段にマイルドな仕上がりになっています。

 さらに、醸造の過程で生じる“滓(おり)”を滓下げ剤を使わず、自然に沈殿するまで待ってから瓶詰めするという、「白酒」の伝統製法に限りなく近い”無濾過”による製法を採用。滓がゆっくりと液体に溶け込むことで、コクのある味わいを楽しむことができます。

左「Me 無濾過生原酒」2420円、左「Me 無濾過生原酒おりがらみ」2640円 (ともに税込)
左「Me 無濾過生原酒」2420円、左「Me 無濾過生原酒おりがらみ」2640円(ともに税込)

 今回販売されるのは「Me 無濾過生原酒」と「Me 無濾過生原酒おりがらみ」の2種類。「Me 無濾過生原酒」は、とろりとした蜜のような味わいに透明感のある爽やかな甘みを備えた優しい飲み心地が特徴。氷を入れてロックで、柑橘果汁や炭酸で割って飲んでも美味しくいただけます。冬シーズンはお湯割りもオススメです。

「Me 無濾過生原酒おりがらみ」は、搾りたてをすぐに瓶詰めすることで米麹のもろみ由来の白い滓がほどよく混ざった“おりがらみ”タイプ。まろやかなコクとアルコール感が際立つ、極上の味わいを楽しめます。

 どちらもみりんであることを忘れ…いや、本来の立ち位置であるお酒としての存在感を十二分に味わうことができる逸品。江戸時代の人もこんな風に楽しんでいたのかな…と遥かな昔に想いを馳せながら、美味しい一献を傾けてみてはいかがでしょうか。

●DATA

神田豊島屋「Me 無濾過生原酒/Me 無濾過生原酒おりがらみ」

販売:神田豊島屋オンラインストア(https://toshimaya-ritashop.com/
   「Me」ブランドサイト:https://me-toshimaya.com/