【ベジつまみ 01話】舞茸とブロッコリーのオイスター炒め|舞茸があれば、肉なくてもいいんじゃない!?と思わず叫んだ話

舞茸とブロッコリーのオイスター炒め
食楽web

働く妙齢男女が直面する「野菜を摂らなきゃ」プレッシャーも何のその。楽しくおいしく、野菜で飲めれば最高! と、酒に合う野菜のおつまみ、通称“ベジつまみ”を提案。外食好き&料理ベタの酒飲み女性ライターが、マクロビ料理家・丸さんの指南を受けつつお届けします。

「最初が肝心なので、肉なしでもガッツリ呑める料理を紹介したいなあ」

 我ながら、人に作ってもらう甘えがダダもれの発言である。そんな他力本願野郎にイヤな顔ひとつせず、台所で準備を始めた丸さん。取り出したる野菜は舞茸とブロッコリー。ブロッコリーの食べごたえはわかるけど、酒飲みにとっては全体的にパンチが少ないような。

「野菜で呑むなら、パンチはこれで出しましょう」と、持ってきたのはなるほど。ニンニクと生姜だ。さらにごま油とオイスターソースでダブルのコクを投入、と聞いた瞬間、頭の中で味の合点が行き、ごくりと喉が鳴る。

 ジャッと軽快な炒め音が聞こえたと思ったら、完成まではあっという間。舞茸のプリプリした食感の後ろからニンニクとごま油のコクがしっかり追いかけてくる。しかもブロッコリーの粒々のすき間にオイスターの旨みが染みこんでいるではないか。「この舞茸があればお肉いらないですね!」と思わず叫んだ私に、丸さんはピースサイン。早く、ビールビール!

材料(2人分)

・ブロッコリー、玉ねぎ、舞茸……各1/4ずつ
・にんにく、生姜……各1かけずつ
・ごま油……大さじ1
・しょうゆ、オイスターソース……各小さじ1
・塩、コショウ……適量

作り方

1.1ブロッコリーは1口大にカットし、沸騰したお湯で約1分半茹でてザルに上げる。※旨みを逃がすため茹で過ぎに注意

2.玉ねぎとにんにくはスライスし、舞茸は石づきをカットして軽くほぐす。生姜は剃ぎ切りに。

3.フライパンにごま油をひき、にんにくを炒めていったん皿に取り出す。

4.生姜を軽く炒めてから玉ねぎを入れ、さらに舞茸、ブロッコリーの順に炒める。

5.野菜に火が通ったら、塩、コショウ、醤油、オイスターソースを入れて炒め、最後ににんにくを飾って完成。※少し味を濃くしたい場合は塩で調整する

●プロフィール

料理監修/丸さん こと 丸山翔

鉄板焼き料理人、マクロビオテックセラピスト。スケートボードライダーを経て料理修業を開始。自身の店を開店後、現在は野菜や自然食を得意とする半農料理人として出張居酒屋などのイベントも開催。トランスセクシャルとしてLGBTのサポート活動も行う。
HP : http://okonomimaru-sk8.wixsite.com/marusuke-kitchen

写真・文/木内アキ

北海道出身、東京在住。”オンナが楽しく暮らすこと”をテーマに、雑紙や書籍、ウェブなどで人・旅・暮らしにフォーカスした文章を執筆。目標は「きちんとした自由人」。執筆活動の傍ら、夫と共に少数民族の手仕事雑貨を扱うアトリエショップ『ノマディックラフト』を運営中。
HP : http://take-root.jp/